編集委員・潮智史
2014年10月1日07時04分
米国サッカーが活気づいている。代表はワールドカップ(W杯)ブラジル大会で2大会連続で16強入りし、現在の世界ランクは日本の48位を上回る17位。1996年に始まった国内リーグ、メジャーリーグサッカー(MLS)も盛況だ。その取り組みを参考にしようと、Jリーグの中西大介常務理事が現地を視察した。
■マーケティング専門会社、効率的に投資
国内では後発のプロスポーツで、選手は欧州中心の国際市場に流出する。W杯予選は突破するが、本大会では中堅国に甘んじている――。そんなサッカー事情が日米で共通している。中西理事は「常に8強に入る先進国との間には大きな壁がある。それをどう乗り越えるかという悩みも同じだ」と視察の狙いを話す。
MLSが経営を拡大するきっかけは2002年のサッカー・ユナイテッド・マーケティング社(SUM)の設立だ。MLSのチームオーナーに出資を義務づけ、MLSだけでなく、米国サッカー協会の持つ代表チームのテレビ放映権、スポンサー権も扱うマーケティング専門会社として機能。サッカー界全体を管理することで価値を上げ、収入を増やしてきた。
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