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企業保有株の含み益が16兆円余に10月1日 5時05分
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多くの企業が中間決算を迎えた9月末の時点で、国内の上場企業およそ1800社が保有する株式の「含み益」が16兆円余りに達し、株価の上昇を受けて、株式の含み益もリーマンショック前の水準まで回復したことが明らかになりました。
証券大手の「野村証券」の試算によりますと、国内の上場企業1784社が保有する株式の、9月30日時点の価格から取得時の価格を差し引いた「含み益」の総額は、16兆5900億円となりました。
これは、半年前の3月末時点と比べて2兆6000億円、率にして18.6%増え、9月末としても4年連続の増加となり、リーマンショック前の水準まで回復しました。
東京株式市場では、ウクライナ情勢への懸念などから、4月に日経平均株価が1万4000円を割り込みましたが、円安の進行などを受けて、8月以降は上昇傾向となり、含み益の増加につながりました。
野村証券の西山賢吾シニアストラテジストは、「企業の財務体質は見かけ上、改善しているが、今後は企業が互いに持ち合う株式の売却がどこまで進むか、また売却で得た利益を設備投資や企業買収などに戦略的に充てることができるかが注目される」と話しています。
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