
統合失調症の症状で幻聴や幻覚、被害妄想などがありますがその発現要因は明らかではありません。統合失調症とは脳にいくつかの軽度の変化があることが病院の研究で明らかになっています。また、統合失調症にかかっているのはあなたや、あなたのご家族だけではありません。およそ100人に1人が統合失調症に罹患されているといわれています。
神経伝達物質の異常が原因
神経伝達物質とは、脳を構成している神経細胞同士の情報伝達に利用される物質のことです。そのひとつであるドーパミンという物質の作用が過剰となると、幻覚や妄想が出現しやすくなることが知られています。セロトニンやグルタミン酸やGABAなど、ほかの神経伝達物質も関係していると考えられるようになってきています。
脳の機能障害、構造異常が原因
MRIやCTで患者さんの脳を検査すると、脳の一部の体積が健康な人よりも小さいことが示されています。体積減少が指摘されている部位は、前頭葉や側頭葉と呼ばれる部位です。ただしこの体積減少は、大勢の患者さんについて平均するとそういう傾向があるということで、統合失調症の患者さんと健康な人との重なりはかなり大きいものです。したがって、それだけで原因ということはできませんし、それをすぐに診断には利用できません。
こうした神経伝達物質や脳構造の異常の背景には、素因と環境の2つの要因があるとされています。
素因といってもいわゆる遺伝病という意味ではなく、統合失調症へのかかりやすさを少し増やす遺伝的な素質が数多くあり、それがたくさん集まった場合に症状発現へとつながっていきやすくなるというものです。 また環境については、たとえば都会に住んでいることが統合失調症の症状を活発化させる要因と述べる研究家もいます。ただ、具体的に都市住まいのどの点が関係するのかは明らかではありません。

陽性症状 - おおよそ急性期に生じるものです。
統合失調症の陽性症状は安心感を著しく損なうのが一般的です。急性期に生じる当事者の感覚は「眠れなくなり、特に音や気配に過敏なほど敏感になり、周囲が不気味に変化したような感覚になり、リラックスできず、頭の中が騒がしく、やがて大きな疲労感を残す」、あるいは「自分の考えが周囲の人につつぬけている気分なり、常に人から見張られていて、悪口を言われ非難中傷されている」と云うような症状です。筆者はその昔、ご家族が当事者を「対人恐怖症」と誤って自己診断し統合失調症治療に結び付けるまで長い時間を要したと云う事例も散見されました。
統合失調症の症状、具体例では誰も何も言っていないはずなのに、現実に「声」として悪口や命令などが聞こえてしまう「
幻聴」や、客観的にみると不合理であっても当事者にとっては確信的で、そのために行動が左右されてしまう「
被害妄想」といった症状が代表的です。 これらの症状を「陽性症状」と呼びます。統合失調症の陽性症状、具体例としては以下の通り。

・不思議な体験(幻視・幻聴・幻臭・幻触等)
・事実にないような事を考えたり話したりする・幻聴・幻覚で誰かと会話をしている
・ぶつぶつ一人ごとを言う
・一人で会話をしている
・被害妄想がある(誰かが悪口を言う妄想)
・自分や他人の考えが伝わる感じがする
・考えの混乱、話題の飛跳
・奇妙な行動
・壁に穴を開けたり、盗聴されている等の発言
・眠れない 興奮
・感情の不安定さ
・病識のなさ「自分は病気ではないと言う」
陰性症状 - おおよそ消耗期に生じるもの。
統合失調症の陰性症状は自信や自己効力感を奪い、根気や集中力が続かない、意欲がわかない、喜怒哀楽がはっきりしない、横になって過ごすことが多いなどの状態として現れるものがあります。従って、「うつ病」「ひきこもり」と間違われるケースも多く「一見、元気にみえるのに、なぜか、仕事や家事が続かない」といわれるような状態です。
また、込み入った話をまとめてすることが苦手になったり、会話を快活に続けることに困難を感じたり、考えがまとまらなかったり、話が飛びやすくなったりして、しばしば、自分でいろいろなことを決めて生活を展開していくことが大変難しく感じられます。
これらの統合失調症の症状を「陰性症状」と呼びます。陰性症状は、なかなか症状として認知されづらく、怠けや努力不足とみられてしまう場合があります。
陰性症状を「症状」と理解して対応しなかった場合は、生活上のさまざまな失敗や挫折を招くことが多く、生活をしていく自信や「自分はやれている」といった自己効力感を損ないやすくなります。これが、リハビリテーションをしたり、社会生活を維持するうえで要点となるところです。統合失調症の陰性症状、具体例としては以下の通り。

・感情・意欲の低下(関心が持てない・何もしたくない・身なりを気にしない)
・思考力低下(了解の悪さ・返答に時間がかかる・気持ちを伝えにくい)
・過剰な睡眠・極端な疲れやすさ・ひきこもり
・入浴回数の低下、カーテンも閉め切った部屋
・変化に弱い(対人関係が苦手・緊張しやすい)
・集中・持続力低下・気が散りやすい
・根気がない・一度にたくさんの事が出来ない
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統合失調症の代表的な症状 -
独りでブツブツと話している状態 - 独語(どくご)
統合失調症の症状で独りでぶつぶつと話している状態(一人で会話をしている状態)があります。幻聴や妄想世界での会話があるが、ただ無闇に言葉を羅列することもありそれを教科書では「言葉のサラダ」と言っている。原因には長年の投薬による認知機能低下の説もある
意味不明・支離滅裂な発言をする
統合失調症 考え同士のつながりが悪くなり、何を言おうとしているのかが、わかりにくくなります。ひどくなると支離滅裂になり、何を言いたいのかさっぱり理解できなくなります。考えが急に中断され、突然何も言わなくなることもあります。
幻 聴・幻覚・被害妄想
「幻聴・幻覚」
幻覚と妄想は、統合失調症の代表的な症状です。
幻覚や妄想は、統合失調症だけではなく他のいろいろな精神疾患にも認められますが、
統合失調症の幻覚や妄想には一定の特徴がみられます。幻覚と妄想をまとめて「陽性症状」と云います。
幻覚とは、実際にないものが感覚として感じられることです。
統合失調症でもっとも多いのは、聴覚についての幻覚、つまり幻聴で誰もいないのに人の声が聞こえる、他の音にまじって声が聞こえるという幻聴です。「お前は馬鹿だ」などと本人を批判・批評する内容、「あっちへ行け」と命令する内容、「今トイレに入りました」と本人を監視しているような内容が代表的です。
統合失調症の幻聴は普通の声のように耳に聞こえて、実際の声と区別できない場合、直接頭の中に聞こえる感じで。幻聴に聞きいってこヤこヤ笑ったり(空笑)、幻聴との対話でブツブツ言うどくご(独語)こともあります。これらの幻聴や幻覚、被害妄想は本人にとっては真実であり家族がいくら説得して否定しても変えられないのが一般的です。
「被害妄想」
妄想とは、明らかに誤った内容を信じてしまって、まわりが訂正しようとしても受け入れない考えのことです。
「街ですれ違う人が自分を襲おうとしている」、「近所の人が盗聴器を仕掛けている」、「皆が自分を監視している」、「他人が自分にレーザーを照射させている」、「尾行されている」、などの内容が代表的で、これらを総称して被害妄想とよびます。ときに「自分には世界を動かす力がある」といった誇大妄想を認める場合もあります。
妄想に近い症状として、「考えていることが声となって聞こえてくる」、「自分の考えが世界中に知れわたっている」、のように、自分の考えや行動に関するものがあります。

統合失調症の経過は、前駆期・急性期・消耗期・回復期・安定期に分けてとらえるとわかりやすいでしょう。
前駆期
前駆期は、急性期を前にして様々な症状が出現する時期です。精神症状としては、焦りと不安感・感覚過敏・集中困難・気力の減退などがあります。うつ病や不安障害の症状と似ているため、初めての場合にはすぐに統合失調症とは診断できないことがあります。また、不眠・食欲不振・頭痛など自律神経を中心とする身体の症状が出やすいことも特徴です。
初発の場合には、これだけで統合失調症を診断することはできませんが、再発を繰り返している場合には、前駆期の症状が毎回類似していることを利用すると、「不調の前ぶれ」として本人や周囲が早期発見するための手がかり
にできます。
急性期
幻覚や妄想などの、統合失調症に特徴的な症状が出現する時期です。この幻覚や妄想は、患者本人にとっては不安・恐怖・切迫感などを強く引き起こすものです。そのため、行動にまで影響が及ぶことが多く、睡眠や食事のリズムが崩れて昼夜逆転の生活になったり、行動にまとまりを欠いたり、周囲とのコミュニケーションがうまくとれなくなったりなど、日常生活や対人関係に障害が出てきます。
消耗期
心身とも疲れ切った状態で、心身のエネルギーが落ちて、活動が鈍くなる時期です。
特徴としては、とても疲れやすい、根気が続かない、集中力がなくなる、など。急性期の激しい時期を過ごした後ですから、当然なのです。非常によく眠ることによって、エネルギーを蓄えられます。回復期へとつながっていくために、大切な時期です。
両親に甘えてきたり、受け身的になることがあります。エネルギーのレベルが下がっているからであり、エネルギーが蓄えられると、自然になくなります。
回復期
治療により急性期が徐々に治まっていく過程で、現実感を取り戻す時期でもあります。
疲労感や意欲減退を覚えつつ、将来への不安と焦りを感じます。周囲からは結構よくなったように見えますが、本人としてはまだ元気が出ない時期ですので、辛抱強く待つ姿勢がよい結果を生みます。ただこの時点ですでに医療が介入されていることが前提での回復期以降であると筆者は考えます。
安定期
回復期を経て、安定を取り戻す時期です。すっかり病前の状態へと戻れる場合もありますし、急性期の症状の一部が残存して取り除けない場合、回復期の元気がないような症状が続いてしまう場合などもあります。 こうした安定期が長く続き、リハビリテーションにより社会復帰を果たし、治癒へと向かう多くの患者さんがいます。しかし、適切な治療等がなされていない場合、この状態から前兆期が再度始まり、再発を迎えてしまうことがあるのは残念なことです。
統合失調症 再発について
統合失調症は残念ながら再発する場合があります。家庭や学校・職場での様々なストレスや、治療の中断がきっかけとなることが多くみられます。従って、リハビリテーションをきっちり行いストレスに対する抵抗力を高めること、独自の判断で治療を中断しないことが大切です。また、調子が悪くなるときには、頭痛、不眠、気

力がない、なんとなく不安、音に敏感・イライラするなど、その人によって特徴的な症状が出てきます。こういった前触れの症状を把握していれば、再発を予測しやすくなり、適切な対処が可能になります。
予 後
統合失調症で
長期の予後を検討すると、治癒に至ったり軽度の障害を残すのみなど良好な予後の場合が50〜60%で、重度の障害を残す場合は10〜20%であるとされています。この数字は昔の治療を受けた患者さんのデータですので、新しく開発された薬と心理社会的ケアの進歩の恩恵を受けている現代の患者さんでは、よりよい予後が期待できます。
統合失調症の症状が現れてから薬物治療を開始するまでの期間(精神病未治療期間)が短いと予後がよいことが指摘されていますので、長期経過の面でも早期発見・早期治療が大切であることがわかります。
経過と予後は、3分の1は治癒し(寛解という)、3分の1は悪化し、残り3分の1は一進一退を繰り返し、よいときは仕事を続けられるが、ときに入院あるいは外来で治療を行うといわれています。一般には、ときどき悪化するという波形の経過をたどるものが多い。

今日では抗精神病薬療法が中心で、できるだけ外来通院で家庭や地域で治療する方法がとられており、やむをえないときに入院加療を行う。また、患者様自身に病識(自分が病気であるという認識)が無く、自傷他害行為や日常生活に支障をきたす症状であれば統合失調症 医療保護入院あるいは措置入院(いわゆる強制入院)も考えなくてはならない。この場合、精神科急性期治療となり病室もいわゆる閉鎖病棟(保護室の場合もある)が一般的で約1か月から3か月が全国的な平均入院期間といえる。
- 統合失調症 治療薬について -
統合失調症は急性期でも回復期でも薬は大切
統合失調症は急性期でも回復期でも薬は大切です。薬は脳内の神経伝達機構に働き、乱れたバランスを回復します。統合失調症のお薬は本人の不安をやわらげ、幻聴が聞こえないようにします。また、考えにまとまりをもたせます。再発予防にも効果があります。
しかし、統合失調症に使われるお薬もけっして万能ではなく、意欲の低下などの症状には十分な効果を期待できないこともあります。このような時には、リハビリテーションを組み合わせると効果がある場合もあります。
お薬は継続的・規則的に飲む
お薬は調子の悪いときにだけ飲むのではなく、継続的・規則的に飲む必要があります。また、大部分の薬は胃を悪くする作用はないので食後にこだわる必要はありません。
統合失調症の症状は10人10色のように、お薬の量は人によってかなり差があります。錠剤の数が多い少ないで、病気の重さをはからないほうがよいでしょう。服用している薬には、症状をおさえたり、再発予防のための薬のほか、副作用をおさえる薬、不安を減らす薬、気分を安定させる薬、睡眠を良くする薬など、さまざまな種類の薬が入っている場合があります。
お薬の効果が現れるには、数日から数週間くらい時間がかかります。また、規則的に薬が飲めない方のためには効果が2週間から4週間持続する注射もあります。
統合失調症 お薬の副作用について
あらゆる種類の薬は作用と副作用の両方を持っています。統合失調症に使われる薬にも副作用があります。よくみられる副作用としては、眠気がでたり、口が乾いたり、便秘をしたり、ろれつがまわらなかったり、手がふるえたりすることなどがあげられます。しかし、生命をおびやかすほどの重大な副作用はまれで、他の薬と比べても安全性の高いものです。専門医はそれぞれの副作用についてその対処の仕方を知っており、薬を減らしたり、別の薬に変えたり、副作用止めをだしたりして調整しています。
副作用を必要以上に恐れない
ご本人や家族の中には、薬が人格を変える、心をコントロールする、頭を悪くしてしまうと考える人もいると思いますが、けっしてそのようなことはなく、むしろ幻覚や妄想を減らし、現実的な判断を行うのを助ける作用を持っています。副作用を必要以上に恐れ、十分な薬物療法を行わないことの方が害になる場合が多いといえるのではないでしょうか。
統合失調症は原因不明の病気です。100人に1人くらいの割合で、かかる可能性があります。 遺伝についてははっきりしませんが、近親者では、発病率が高いといわれています。 20歳代での発病が多く、妄想型では30歳代に発病するものも少なくありません。 又、中高年にも見受けられ、年齢層的にも幅広い病態といえるでしょう。

これまで当社は
統合失調症の病院搬送支援を国内において最前線で対応してきた経験があります。どんなに家族が手を尽くしても本人(以下、当事者)が病院受診を拒み、任意的な治療を何度も試みたが結果が出ない。しかし、統合失調症の急性期症状では被害妄想や幻聴も多くなるため、家族の話し合いや気の持ちようで解決するには困難を要します。したがって、この病気に気付いてあげて医療に結び付けられるのはむしろ周囲のご家族でしかない、と云う事例が多いのがこの病気の特徴なのかもしれません。
私どもは事前に家族の皆さまとじっくりご相談するお時間を設けています。正式なご要請のあとは、病院手配や搬送計画を練り、下見や事前調査を慎重に行います。

部屋の見取り図はもちろんのこと当事者の生い立ちから家族構成・交友関係、趣味や好きな食べ物やテレビなどを搬送スタッフが把握します。
当日の当事者との会話を想定しての説得保護。しかしながら、想定した通りにならないのが病院搬送であります。想定通りにならなかった場合の対応、そして起こりうるリスクをいかに最小限に食い止めることが極めて重要であり、熟練した現場経験が問われることになります。
統合失調症の平均入院回数(当社独自の統計)は3-4回。大切なのは、統合失調症による急性期症状(活発な幻聴や被害妄想、暴言暴力など)の再燃予防であります。
当事者がいまだに未治療(受診歴が無い場合)は、一層早期の対応が求められます。

厚生労働省による調査では、ある1日に統合失調症あるいはそれに近い診断名で日本の医療機関を受診している患者数が25.3万人で(入院18.7万人、外来6.6万人)、そこから推計した受診中の患者数は79.5万人とされています(2008年患者調査)。
受診していない方も含めて、統合失調症がどのくらいの数に上るかについては、とくに日本では十分な調査がありません。世界各国からの報告をまとめると、生涯のうちに統合失調症にかかるのは人口の0.7%(0.3〜2.0%;生涯罹患率)、ある一時点で統合失調症にかかっているのは人口の0.46%(0.19〜1.0%;時点有病率)、1年間の新たな発症が人口10万人あたり15人(8〜40人)とされています。
発症は、思春期から青年期という10歳代後半から30歳代が多い病気です。中学生以下の発症は少なく、40歳以降にも減っていき、10歳代後半から20歳代にピークがあります。発症の頻度に大きな男女差はないとされてきましたが、診断基準に基づいて狭く診断した最近の報告では、男:女=1.4:1で男性に多いとされています。男性よりも女性の発症年齢は遅めです。

ご本人・ご家族・医療関係者がみんなでチームを組み、統合失調症という病気に立ち向かえるのが理想です。そこで、統合失調症のご家族に理解と対応いただきたい4点をご紹介します。
病気とそのつらさを理解する
第一は、統合失調症の病気やそのつらさについて理解していただきたいということです。患者さんがどんなことを苦しく感じるのか、日常生活で怠けやだらしなさと見えるものが実は統合失調症の症状であることを理解してもらえることは、患者さんにとって最も心強いことです。「気持ちがなまけているから病気になるんだ」と言われて理解してもらえないことは、患者さんにとってはつらいことなのです。
治療のパートナーになる
第二は、統合失調症治療のパートナーになっていただきたいということです。可能であれば診察に同伴して家庭での様子を主治医に伝える、クスリの飲み忘れがないように気を配る、などのことです。医師から処方された薬について、「薬を続けると薬漬けになってよくない」などと言うと、患者さんをとても迷わせてしまいます。医師と家族との信頼関係も大切です。
接し方を少し工夫する
第三は、患者さんへの接し方を少し工夫してほしいということです。患者さんは、対人関係に敏感になっており、そこからのストレスが再発の引きがねとなる場合があります。特に患者さんが苦手なのは、身近な人から「批判的な言い方をされる、文句や非難がましく言われる」「家族が動揺して心配されすぎる」ことです。患者さんのよい面を見つけて評価する、困ったことについては具体的な解決策を一緒に考える、と云う接し方が理想的です。
支えている自分自身を大切にする
第四は、家族として支えているご自身を大切にしてほしいということです。
「親の育て方が悪かったから統合失調症になったんだ」と自身を責めるご両親がいます。しかしこれは、医学的な事実ではありません。育て方のせいで、統合失調症を発症することはありません。また、「自分の生活をすべて犠牲にしても、治療にささげなければならない」と献身的にがんばる方もいます。しかし、こうした努力を長続きさせることはむずかしいことです。また患者さん自身にしても、周囲の方が自分を犠牲にするほどの献身をすると、かえって心理的な負担を感じてしまいます。ご自身の人生と生活を大切にしたうえで、治療への協力をお願いします。しかしそれでも支えている家族の心理状態が悪いようであれば、第三者の協力に頼るのことも必要です。
<全国対応>
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