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【スポーツ】

竜馬大金星 全豪覇者を撃破 錦織に挑戦状「対戦したい」

2014年10月1日 紙面から

シングルス1回戦でスタニスラス・ワウリンカを破った伊藤竜馬=有明テニスの森公園

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◇テニス楽天ジャパンOP<第2日>

 30日 東京・有明テニスの森公園

 シングルス1回戦で世界ランキング103位の伊藤竜馬(たつま、26)=北日本物産=が、同4位で全豪オープン覇者、今大会第1シードの全豪覇者スタニスラス・ワウリンカ(スイス)を7−5、6−2のストレートで破る大金星を挙げた。ダブルス1回戦では全米オープン準優勝の錦織圭(24)=日清食品=と内山靖崇(22)=北日本物産=のペアがマリウシュ・フィルステンブルグ(ポーランド)トレト・ユーイ(フィリピン)組を6−2、6−4で下して8強入り。世界ランク7位の錦織はシングルスでこの大会2年ぶりの優勝へ、1日の1回戦でイワン・ドディグ(クロアチア)と対戦する。

 派手なガッツポーズでおたけびを上げていた。世界4位、今大会第1シードのS・ワウリンカをストレートで破る大金星を手にした伊藤は、「トップ5の選手と対戦するのは初めてだったが、こういう選手に勝って上に上がっていくんだと思っていた。自分もできることを試したかった。彼(錦織)とも対戦したい」。のし上がっていくための絶好のチャンスをモノにした伊藤は、錦織に挑戦状をたたきつけた。

 明らかに全米での錦織の活躍を意識していた。会見で伊藤は「ドロー(組み合わせ抽選)で(第1シードと当たる)2番を引いたときから、相手を褒め過ぎず、普通の人ととらえ、ゲームで勝つイメージを頭の中で描き続けていた。それが本当に実行できた」と話した。錦織がコーチのマイケル・チャンから受けた「相手を尊敬しすぎるな。倒す相手だ」という教えと同じだ。

 左右に振り回していく作戦もはまった。「相手を振らないと、先に(世界トップクラスの)ストレートを打たれる。ブレークされそうな場面でもサーブ&ボレーでしのげたのも大きかった」

 第1セット、5−5の場面でワウリンカのサービスゲームをブレークし、自らのゲームをキープできた。「これがいままでの自分と違った」といい、第2セットも攻め続けた。

 「日本で勝ったのは本当にうれしい。数少ない日本の大会の1つである楽天オープンで、たくさんの方の応援の力があったからこそ勝てたと思う」と伊藤。そしてこう続けた。「これからもできるだけ長くコートにいられるよう頑張りたい」。勝ち進めば、準決勝で錦織と対戦できる。2回戦の相手は世界ランク62位のベンヤミン・ベッカー(ドイツ)。夢を実現するために、ここで負けるわけにはいかない。 (山内明徳)

 

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