本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。
あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、
・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
・“may”はほぼ死語。
・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。
こういうものが、まだまだあるのです。
この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。
“I must finish this report by 5:00.”
「このレポートを5時までに仕上げねばならぬ」
“I need to finish this report by 5:00.”
「このレポートを5時までに仕上げなくちゃ」
大げさに必要性をアピールしすぎる“must”
「『〜しなくてはいけない』と義務を表すときは“must”を使う」と学校で教わったかもしれません。でも“must”は「〜せねばならぬのだ」に近い、かなり大げさな言葉なので、そうそうネイティブも使いません。
「〜しなくちゃ」くらいの表現なら、“must”ではなく“need to”を使うのが一般的。“I need to 〜 ”は、日常でもビジネスでもとてもよく使うフレーズなので、ぜひ使いこなしてください。
“I need to call home.”
「〜しなきゃ」と、何らかの行為をする必要性を表現するなら、“I need to 〜 ”を使うといいでしょう。
“I must go.”
会合などで中座するとき、「本当は行きたくないのに行かなければいけない」というニュアンスを出すときには、あえて“must”を使います。
“I need to take a break.”
“take a break”で「休憩する」です。“I need to drink something.”なら「何か飲まなくちゃ」となります。
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