アニメ「探偵オペラミルキィホームズ」などで人気の声優、橘田(きった)いずみ(29)の“ギョーザ愛”が止まらない。ギョーザ評論家として出版した「橘田いずみのザ・餃子」(KADOKAWA/角川書店)が「本格的すぎる」絶賛されたり、ギョーザの町・宇都宮の大使にも任命されたりしたほど。焼きたてに負けないほどのアツアツな思いに直撃した。
著書では、実に3万個は食べてきたという彼女がお薦めの店を紹介。中でも絶賛なのが、宇都宮市の「天馬」。
「今まで何百軒ものギョーザを食べた私が断言します。ここのギョーザは唯一無二。優しさといい、新しさといい、食べたことがないと叫ぶくらい、感動しました」
この「天馬」、本来は取材拒否なのだが、彼女の本にはしっかりと掲載されている。というのも、その味にほれ込んで熱心に通った結果、弟子入りを認められたからこそのエピソードだ。
なぜギョーザなのか。
「物心付いたときから好きでよく食べていました。中学のときには、主食として毎日食べるほどでした。そして、1人暮らしには強い味方。今でも、自宅の冷凍庫には常時300個は入っています」と驚きの発言。
ギョーザの町・宇都宮に初めて降り立ったのは高校のころ。「ふらっと行ってもう感動。学生時代、ギョーザ推しだったのは私だけだったので、周りからは変わり者扱いでした」
声優になってもギョーザ愛は強まっていくばかり。事あるごとにしてきたギョーザトークが話題となり、ついには宇都宮餃子PR特命アンバサダーにも任命された。
昨年は宇都宮餃子祭りに呼ばれ、地元「宇都宮餃子会」メンバーと熱々のギョーザトークを披露。「初めて本物のギョーザ好きに出会えたと言われました。マニアックな話で2時間も話し込んでしまいました」
将来の夢を聞くと、これまた驚くばかり。「宇都宮餃子の歌をカバーしたい。そして50歳くらいで離島に行き、天馬の味を継ぎたい。離島に行ってでも食べる価値のある味ですから」
気持ちがいいほどギョーザ一筋だ。 (西幸男)