柳田(左)にアドバイスする秋山監督。決戦を前に気合十分だ=ヤフオクドーム(撮影・中川春佳)【拡大】
ソフトバンク・秋山幸二監督(52)が30日、ヤフオクドームで行われた全体練習前にナインに訓示を行った。9月27日の全体練習前にもハッパをかけていた。返事の声が小さいとみるや、「大きい声を出せば力が入る」と、声出しのやり直しも命じた。勝てば3年ぶりのリーグ制覇が決まる、あす2日のオリックス戦(ヤフオクD)に向けて気合注入だ。
輪を小さくするようにナインを手招きした。ドーム内に緊張が走る。秋山監督は2日のオリックス戦を前に、またも集合をかけた。
「けがには気をつけろ。ここにいるメンバーは駒が動かせない(代わりがいない)からな」
選手らは「ウォイ!」と応えたが、「大きい声を出せ。そうすれば力が入る」と指揮官。今度は「ウォイ!!」と、高校球児のような威勢のいい声が響いた。
9月27日の全体練習前にも訓示を行った。だが、翌28日の日本ハム戦(札幌D)は4-6と競り負け、連敗は今季ワーストの5に伸びた。最近の10試合は1勝9敗と大きく負け越している。
前日8月29日にオリックスが勝って「10・2」が3年ぶりのVをかけた大一番になることが決まった。ソフトバンクにとっては公式戦ラストゲームとなる。
選手会長の松田は「びびってても仕方がないから、やるだけ。世紀の10・2! ワクワクしてきた!! きょうは寝られなくなる」と胸の高鳴りを抑えきれない。ここまで来ればチーム状態のいい悪いは関係ない。勝つことのみだ。
秋山監督は「みんなシビれてるよ。これを楽しめるのは、よほど経験がある人だ。勝つか負けるか、だからな」と力を込めた。きょう1日もヤフオクドームで決戦にむけて最終調整を行う。敵地で楽天に2連勝したオリックスを倒し、鷹は胸を張ってパの頂点に立つ。 (長友孝輔)
(紙面から)