東京電力は30日、福島第一原発事故の廃炉に向けて、廃炉作業の経験が蓄積されている英セラフィールド社と技術面で情報交換することで合意し、協定を締結したと発表した。

 地下水や海水の放射性物質のモニタリングや分析、作業員の被曝量低減など4分野で互いに情報を交換し、それぞれの廃炉作業に生かす。セラフィールド社の施設内にある炉では過去に高濃度汚染水が外部に漏れたことがある。

 同社では現在、7基の廃炉作業が進んでいるという。福島の事故後は東電のスタッフが数回にわたりセラフィールド社を訪問、意見交換をしてきたという。