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国際
香港政府打つ手なし 民主派「雨傘革命」 デモ参加10万人超か 1日の「国慶節」焦点
【香港=河崎真澄】香港で「真の普通選挙」を求める民主派の学生や市民による抗議デモは、3日目となる30日も幹線道路を占拠して続いた。地元紙はデモ参加者が最大で10万人を超えたと伝えた。今月1、2の両日は、香港でも中国の国慶節(建国記念日)の祝日で、参加者が増える可能性がある。解決に有効な手立てを打ち出せない香港政府は、事態収拾を急がせたい中国政府の意向との板挟みにあっている。
「私たちが大人になったとき、香港の民主社会が失われてしまわないよう、今はっきり主張したい」
香港島の繁華街コーズウェイベイ(銅鑼湾)の幹線道路上で30日、同級生らと座り込みを始めた女子中学生(3年)の姚さんは制服姿のままこう言った。香港の選挙制度の民主化要求を発端とした抗議デモは、中学生まで参加者の幅を広げた。
最高気温が34度にもなった市内中心部で街頭占拠を続ける学生らは、中国側に選挙制度改革案の撤回を求めたり、梁振英行政長官の辞任を求めたりするメッセージを、傘に貼り付けて訴えた。地元紙は、警官隊が使用した催涙スプレーや催涙ガスに対し、学生らが傘を開いて防御したことから今回のデモを「雨傘革命」と呼び始め、傘が運動の象徴になってきた。
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