ドコモの2014-2015冬春モデル発表会では、子ども向け腕時計型端末 「
ドコッチ01」 が発表されました。来年3月の発売に向けて現在鋭意開発中の子ども向けウェアラブルの使用感をお伝えします。なお、大変残念ながらバンドが手首にまわらなかったため、腕に装着せずに試用しています。
NTTドコモ ドコッチ ハンズオン
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21 枚
ドコッチは3Gのデータ通信機能搭載の腕時計型子ども向けウェアラブル端末。製造メーカーはHuaweiです。今回ドコモが発表したサムスン製スマートウォッチ Gear S と同様に、SIMカードを挿入して利用します。
通話機能はなく、コミュニケーションは定型文のショートメッセージで行います。基本的には、身につけている利用者(子どもやお年寄り)がアクティブに使うツールではなく、身につけさせて遠隔から「みまもる」デバイスです。
利用者は時計として、周辺の気温や湿度、歩数計、位置情報通知のほか、ワンボタンで事前に設定した家族などのショートメッセージへ緊急通報できます。端末四隅にボタンがある構造で、使いにくいわけではないものの、操作しやすい印象もとくにありません。
一方「みまもる」側は、監視対象の行動把握(遊んでいる/歩いている/休んでいる/時計を外している)や居場所検索、周辺の温度などがわかります。みまもる側はスマートフォンやパソコンなどで利用可能で、こちらは「イマドコサーチ」などで比較的手軽に対象者の行動把握が可能です。
通話機能がなく、基本的に装着者の監視に重点をおいているのは、通話障壁があるため。キッズケータイやらくらくホンベーシックといった、子どもやシニア向けモデルの利用も困難な利用者に通信デバイスを所持させることを目的としています。
そうした用途を考えると、体温計や心拍計、いざというときに周囲の状況がわかるようカメラや音声データも欲しいような気がします。ユニークなものとしては、Bluetoothに対応しており、保護者と一定以上離れるとアラートが出る迷子防止機能があります。
外観はオモチャのようなデバイスですが、端末価格は1万円程度になる見込み。
なお、大きさは44 x 44 x 15で、重さは約50g。金属の高級腕時計のよりはかなり軽いものの、10〜30g程度が主流の子ども用腕時計としては重量級です。バンドは交換できるため、手首以外にも装着できるアクセサリーが登場すると製品の幅が広がりそうです。
ちなみに、子ども向けのリストバンド型ウェアラブルツールとしては、韓国においてLGが「KizON」を発売しています。KizONは腕につける通話デバイスとなっています。