IBMのx86サーバ事業、今日からレノボに。国内でも「レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社」が秋葉原で始動
今年2014年の1月に行われた、IBMがx86サーバ事業をレノボに売却し、System xなどのサーバ製品群がIBMのラインナップからなくなるという発表は、エンタープライズ市場に大きな驚きを持って伝えられました。
IBMはコモディティ化したx86サーバ事業から手を引き、その代わりにSoftLayer買収などによるクラウドへの注力、そしてWatsonによるコグニティブコンピューティングのような新分野への投資を強めるといった動きが、その後明確になっていきました。
IBMからレノボへのx86サーバ事業継承手続きはその後順調に行われ、本日10月1日付けで完了。IBM x86サーバ事業はレノボのEnterprise Business Groupの傘下となりました。日本でもレノボグループ本社の100%出資の「レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社」が営業を開始します。
すでにレノボ・ジャパンのトップページには「LENOVO WELCOMES SYSTEM X」というメッセージが掲げられています。
社長はレノボ・ジャパンのロードリック氏、取締役にIBMから移籍の小林氏ら
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社の代表取締役社長には、レノボ本社バイスプレジデント兼レノボ・ジャパン代表取締役社長兼NECパーソナル代表取締役執行役員社長 ロードリック・ラピン氏が就任。
取締役にはレノボ・ジャパン執行役員専務 瀧口昭彦氏と、日本IBMでx86サーバ事業を統括していた小林泰子氏が就任。秋葉原のUDXビルに本社を構えます。
今日からレノボブランドでのSystem x製品が動き始めることになりますが、保守、メンテナンスについては一定期間、レノボの代行として従来通り日本IBMが担当することが以前から発表されています。
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