Yuhito Hayashi
ハヤシ ユウヒトさん
2014年8月に行われたマカオポーカーカップでは日本人の活躍が際立ちました。
その中でBABYDORAGONで優勝されましたハヤシ ユウヒトさんにインタビューをさせて頂きました。
主な戦績
2014年 MPC – BABYDORAGON
 
優勝
 
HKD 224,300


– BABYDORAGON優勝おめでとうございます!このような大きな結果を残すに至った経緯をお伺いしたいのですが、まずはポーカー歴とポーカーを始めたきっかけをお聞かせ願えますでしょうか。 –
去年の8月頃でしょうか、ニコニコ動画であがってた2011WSOPメインイベントの動画をたまたま目にして、それでテキサスホールデムの存在とその魅力に気がつきました。

– その後はどのようにしてテキサスホールデムを覚えてプレイするようになりましたか? –
最初はオンラインから始めて、ライブにもちょくちょく参加して楽しんでいたのですが、もっと強くなりたい為にオンラインの方に重点を置いて勉強するようになりました。実際には、
2NLFRZOOM → 1.5ドルのFifty50SNG → HUSNGの1.5ドルターボ → 3.5ドルのHUSNG4manやMTTHUというゲーム変遷で練習してきました。

– 今回のBABYDORAGONに参加しようと思ったいきさつをお聞かせ願えますでしょうか。 –
丁度休みの期間がBABYDORAGONとかぶっていて、テキサスホールデムが自分が本気になって上を目指せるゲームだと思って、その練習の一環で海外のトーナメントに挑戦しようと思ったのがきっかけです。
ただ、マカオは正直怖かったですね。一人で行ったのもあったし、現地で英語が通じないのは海外ではきつかったと感じました。

– ファイナルテーブルからはどうでしたか? –
ファイナルテーブルは8人からスタートし、その時点では6位スタートでした。
リシートになり、すこし状態を探りましたが、かなり良く無い状態でした。そこで亀になり耐え続けました。序盤の様な反転技を使うのはファイナルテーブルでは命取りになり得るので危険です。ギリギリ20BBになるところまでは腹を据えて我慢しました。
違和感の無いよう20BB強になった所でオープンオールインを3回連続で試みました。
2回目のオールインはA9でしたのでコールされたらまず負けてしまう状況。一人に長考されましたが無事に抜けて、ここで強引なプレイをする事によって運気をまた自分の元に手繰り寄せる事が出来ました。
又、このトーナメントを序盤から通して唯一自分にとって運気相性のよいのが、終始パワープレイをして皆を縮み上がらせてきたドチップリ状態のチップリ中国女性でした。
中盤にプッシュした相手もこの女性で、
他プレイヤー→チップリーダーの女性→自分
という形が既に出来ていました。
この女性がテーブルにいる限り、焦らなくて済み、俺にとっては女神様でした。
結局、この女性は残り5人の状態からオープンにAKoで3betを打ったところATsでコールしくれてバーストされました。
残り3人になってからは自分がチップリーダーとなれ、テーブルの主導権を握り二人を当て続けたのですが、この2人が中々にしぶとく飛ばずシーソーゲームが続いてしまい、結局この状態で4ラウンドも費やしてしまいました。
これによりメイントーナメントらしくないアベ レージBBがかなり逼迫した状態となり、ヘッズアップになった瞬間には、二人の総BBは50BBしかなく、自分 10BB相手40BBという状況となってしまいました。
その結果、HU2ハンド目に9TsでのオープンオールインをK7oにコールされそのまま逆転はかないませんでした。
– 今回光ったハンドはありましたか? –
先ほど言った運気を変える為に参加した38、48、49やJ8、J9、ファイナルテーブルで長い間チップリーダーだった女性を飛ばしたAKを始めとしていくつかありま した。
当初、青いサングラスをしていたのですが、天井の蛍光灯照明が何を思ったのか、すべて青いセロファンを巻いて会場全体が青い光に包まれており、視界が真っ青でピカ判別不能なジレンマに陥っていました。仕方なく裸眼に戻したのが最大の勝因です。
逆にハンドに陰りが見られる時も多々ありました。2回ほど来たAQはまさにそれで、光る所か完全なグレーでしたのでプリフロップで参加せずにオープンフォールドしました。
結果参加していたら、プリフロ4BETまで飛び交うような状況になっていたので大やけどを負っていたでしょう。

– そういった感性を研ぎ澄ますのに心がけている事はありますか? –
大きな大会の直前にはできる限りの時間を取って日光浴と風に当たる事を行っています。
カジノフロアは勿論建物内にあるので得られるモノはありませんが、自然界と同調し地力を貰ってくる事によってそういった感性を発現する事を可能とします。
故に寒いテーブルに座る前にはなるべく日光によってポカポカした体を維持した状態で臨んでいます。晴れて無ければ逆に海風で冷やしてもいいですし、草葉の香りも効果的、夜なら星を眺めましょう。
他には直前に食事を多く食べ過ぎない事、ポーカーの技術の側面において自分にとって明らかな弱者だと思っても、きちんと敬意を払う事、慢心しない事を心がけています。

– 今回の準優勝でPOY2014(APTのポイントランキングの事)の6位につけましたが、ポイント上位を狙う予定はありますか? –
ポイントの事は全く気にしてません。俺はポーカーができればそれでいいので下手にポイントランキングを気にしてそのポイントに気持ちを追われるような事 はしたくありません。又、仮にそのようなランキングで優勝してもその肩書が返って負担となってしまうのも好きではありません。柄じゃないです。

– ではAPT関係なく、これからのポーカー大会の参戦予定をお聞かせ願えますか? –
まず国内ではジャパンオープン東京本選のチケットを4枚持っていて、マックスチップスタートができるのでこちらを優勝したいですね。過去に2回もジャパン オープン(旧JPT含めて)の大会でファイナルテーブルに残るも悔しい思いをしているので、今回こそはいい結果を残したいと思っています。
又、3月下旬から始まるジャパンオープンのオンラインチャンピオンシップにも時間がある限りは出たいですね。
(–前回行われたJPTオンラインチャンピオンシップのメインイベントでは優勝されています。–)
仕事の都合がつけば、今年は海外の大会にも積極的に参加したい。7.8.9月は会社の繁忙期なのでWSOPには参加できないのですが、場所を選ばずにチャンスがあれば積極的に挑戦していきたいです。
マカオは方角が悪いのでダメです。

– 海外だけではなく、国内の大会にも積極的に参加されているのは日本のプレイヤー達にとって大きな勉強になると思います。 –
日本のプレイヤーは強くて上手いです。俺はポーカーを多くの日本人から学びました。いろいろな日本人プレイヤーの強くて上手いところと数子の教えをことごとく吸収して今の俺に結果を出させてくれています。
今度アキバギルドで『PINK DRAGON』をやりませんか。
アキバギルドのメイドの娘と一晩共にできる権利をかけた大会です。主催も儲かりますし、参加者は全国から集まり、皆、切磋琢磨しスキルは飛躍的に向上するでしょう。
JPTに勝る日本一の大会になる事を予言します。


記事:エリタン(PokerJapan

– 最後に一言 –

いいからピンクドラゴンな

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