「提示価格納得できぬ」 中間貯蔵、政府方針に不満続出
福島民友新聞 9月30日(火)11時31分配信
県内の除染で出た汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設の大熊、双葉両町への建設をめぐり、政府が29日にいわき市で初めて開いた地権者向け説明会では、政府が示した土地の買い取り価格の目安などに、出席者から「こんな額で納得できるわけがない」と強い言葉が飛び交った。
地権者や代理人など大熊町95人、双葉町51人の計146人が出席した。説明会は冒頭を除き非公開だったが、終了後、足早に会場を出る出席者の表情は一様に険しかった。
大熊町小入野から会津若松市に避難する渡部隆繁さん(65)は「これが国のやり方なのか」と怒りを抑えきれない。自宅は原発から約3キロの建設予定地にあり、震災前までは農地約4.5ヘクタールで40年以上農業を続けてきた。渡部さんは「県民のために犠牲もやむなしと考えていたが、落胆した」と声を荒らげた。
福島民友新聞
最終更新:9月30日(火)11時31分
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