装着変身・宇宙刑事シャリバン
(超合金GD−95)
「宇宙刑事!シャリバン!!」
宇宙犯罪組織マドーから地球を守るため、赤射せよ、宇宙刑事シャリバン!!
■宇宙刑事シャリバン 作品解説■
1983年3月4日〜1984年2月24日放送。全51話。
元森林パトロール隊員の伊賀電は、マクーのバッファローダブラーに重傷を負わされるが、一条寺烈=宇宙刑事ギャバンに助けられる。治療のためバード星に送られた電は、宇宙刑事となるべく訓練を受ける。「シャリバン」のコードネームを与えられた電はギャバンに代わり、母なる星・地球担当の宇宙刑事として帰ってきた。
敵は宇宙犯罪組織マドー。普段は鈴木モータースの整備士兼ドライバーとして働いているが、悪の臭いをかぎつけると、超次元戦闘母艦グランドバースから送られる赤いコンバットスーツを赤射蒸着し、マドーと戦うのだ。戦いの中、電は自分の祖先が遠く宇宙からきたイガ星人と知り、やがてイガ星再興というもう一つの使命に目覚めていく。
絶大な人気を誇った前作「宇宙刑事ギャバン」に続く、宇宙刑事シリーズ3部作の第二弾。
好評を持って迎えられた前作のフォーマットを踏襲しつつも、本作は更なるスケールアップが図られている。銀河警察機構の持つ科学力、瞬間変身、そして異空間での迫力ある戦闘をより具体的な映像と演出で盛り上げ、主人公であるシャリバン=伊賀電を、「太陽のように明るくたくましいエネルギーに溢れるヒーロー」と言う性格を与えることでより快活なキャラクター作りが図られた。
また、ギャバンをはじめとする前作のキャラクターがが時折登場したりと前作との繋がりも強調され、前作からのファンの引継にも一役買っていたと言える。特に、この作品の非常に特殊な点として、主人公である伊賀電が前作である『ギャバン』の終盤に登場しているということが挙げられる。ギャバンに助けられた電が、ギャバン最終回で宇宙刑事として復帰した姿を見せ、栄転するギャバンの後任として地球担当刑事になることが語られるのだ。続編としての継続性をアピールしつつも、前作のままではない発展を見せることで、ただの続編に終わらない野心的な試みが随所に施されている。
また、物語当初は特殊な背景を持たなかったシャリバン=電であるが、彼の祖先:イガ星人にまつわるストーリー「奇星伝」とイガクリスタルの謎が物語の中核になるにつれ、その壮大な世界観はメインターゲットである子供たちだけでなく高年齢層を含めた幅広いファンの支持を得ることとなった。
■超合金GD−95 装着変身 宇宙刑事シャリバン■
2006年発売 定価2500円(税別)。
先行して発売された装着変身「宇宙刑事ギャバン」に続いて、宇宙刑事シリーズからの商品化。宇宙刑事第3作、「宇宙刑事シャイダー」とは同時発売となった。ギャバン同様、企画自体は数年前からあったのだが、装着変身シリーズの休止により凍結状態となり、シリーズ復活に伴って、ようやくの発売となった。
仕様は専用素体に各種アーマーを取り付けていく装着変身としてはスタンダードな物で、パーツ構成なども前作ギャバンとその内容はほぼ同じ。劇中のメタリックのスーツを再現すべく、装着パーツにはメッキが施され、マスク部分にはクリアパーツを使用。武器としてレーザーブレード、クライムバスター、そしてイガの剣(イガ獅子の剣)が付属する。
パッケージ
商品内容一覧。
ギャバンと違い銃=クライムバスターを装備するためのホルスターも付属。
装着素体。
基本的にはギャバンと変わりありません。
宇宙刑事シャリバンは、わずか1ミリ秒で赤射蒸着を完了する
では、そのプロセスをもう一度見てみよう。
素体の顔は割とイメージに近いものとなっています。
一度装着したらなかなか外さないですが、こういったこだわりは素直に嬉しいですね。
「赤射!」
バッ!!
灼熱の太陽エネルギーがグランドバースのソーラーシステムにスパークする。
増幅された太陽エネルギーは赤いソーラーメタルに転換され、シャリバンに赤射蒸着されるのだ。
脛、腿にプレート状の装甲パーツを取り付けます。
胴体は背中側で開くタイプ。脇の下の蝶番で開閉します。
上腕、前腕部にアーマーを装着。
ヘルメットは前後に分けて被せます。
目に当たる部分(サーチャースコープ)はギャバン同様、クリアパーツに裏から塗装で再現。
クライムバスターのホルスターを右腰にジョイント。
電送完了!!
「宇宙!」
ジャッ!!
「刑事!!」
ズバッ!!
「シャリバン!!」
シャキーーーーーン!!
■宇宙刑事シャリバン■
身長210cm 体重95kg
宇宙刑事ギャバンに助けられ、バード星で宇宙刑事の訓練を受けた伊賀電が戦闘強化服を装着した姿。「赤射」の掛け声で、戦闘母艦グランドバースから太陽エネルギーが増幅されたソーラーメタルを、伊賀電の体に伝送、僅か1ミリ(0.001秒)で赤射蒸着する。スーツは多層式になっており放射能や熱、弾丸のショックを全て防ぐことが可能。また伊賀電の筋力を何倍にも増幅し、走行中の大型バスをも止めるほどのパワーを発揮する。額のランプは魔界重版別装置。足首の関節部にはショックアブソーバーがあり、脚のブースターを使用すればジャンプ力が増大、一定時間の飛行も可能とする。
主な特殊能力として、ゴーグル部はあらゆる光の波長を捉え、感知・記憶・分析可能な“サーチャースコープ”、側頭部のアンテナを伸ばして音波・電波・念波などの通信分析を可能とする“高次元ソナー”。胸の電光板は幻夢界をはじめ、あらゆる環境下に対応して活動できる機能を備えた“ディメンションコントローラー”などがある。手のひらから発するバリヤー“シャリバンプロテクション”は炎やレーザー光線をも跳ね返す。
主な武器はホルスターに収納された銃“クライムバスター”。破壊・融解・ショック・キラー・治療など数種類のモードを使い分けることが出来、その命中率は百発百中。左腰に収納されている剣、レーザーブレードは宇宙刑事の標準装備であり、レーザーエネルギーを注入することで必殺技“シャリバンクラッシュを繰り出す。また、物語中盤からはイガ星に伝わる聖なる剣、“イガ獅子の剣”を使用することもあった。
赤く輝くレッドメッキは深みのある美しい色合いで、各部の塗装もハイレベルにまとまっており、見た目は非常に綺麗です。プロポーションはギャバン同様玩具アレンジがきつい感じですがまあまあ妥当かと。角張ったデザインのおかげか、ギャバンより胴の長さが気にならない感じです。ただ、アーマー部分が干渉する部分が多く、素体本来の可動範囲はかなり制限されてしまっています。特に肘、腿の干渉は大きくて、あまり派手なポーズが取れないのは残念なところ。
頭部アップ。ゴーグルはクリアパーツ、
奥にはサーチャースコープ(目)が塗装によって再現されています。
顔のバランスは宇宙刑事3人の中では一番いいかな?
クライムバスター、レーザーブレード、イガの剣。
劇中ではイガ獅子の剣と呼ばれていたはずですが説明書には「イガの剣」と書いてあります。
レーザーブレードはクリア刀身の物が一本のみ。
「クライムバスター!!」
もちろんホルスターから向いて手に持たせることが出来ます。
細かい部分まで塗り分けられており、ディティールもキッチリ再現されています。
トリガーに指がかけれないのは装着変身のお約束と言うことで…
レーザーブレード。
ギャバンと同タイプですが刀身がクリアになっています。
刀身がクリアなのは発光状態を再現しているためなんですが
結果的に通常状態のレーザーブレードが付属しないことに。
「レェザァァッ!ブレーェドッ!!」
「シャリバン…
…クラッシュ!!」
太陽を背に、必殺の一撃が炸裂!!
「聖なる剣よ!」
イガ星に伝わるイガ獅子の剣。イガクリスタルに関わる重要アイテムとして登場しました。
二刀流もOK。
装着変身ギャバンに付属するレーザーブレードを拝借すれば、通常状態を再現できます。
逆にギャバンにシャリバンのレーザーブレードを持たせれば
ノーマルデザインのレーザーブレードでの発光状態が再現可能。(ややこしいな)
「バトルバースフォーメーション!!」
お約束のオマケ。
超次元戦闘母艦グランドバースが、変形開始。後部と主翼が起きあがり、機首を収納。
エンジン部を下に降ろして脚に、翼から両アームを引き出し、脇から出したプラズマカノンに接続。
ロボット形態に変形完了!
幻夢城から来襲するマドー戦闘母艦を撃破せよ!!
「プラズマカノン、ファイヤー!」
使用したのは当時発売された超合金GC−01DXグランドバース。
当時の物ながら劇中イメージをそのまま再現という(笑)素晴らしい出来の一品。
「地球は任せたぞ、シャリバン!」「はい、ギャバン隊長!」
二大宇宙刑事揃い踏み。
あとは装着変身サイコラーがあればシャリバン最終回が完全再現できますね。(無茶言うな)
装着変身シャリバンでした。
ギャバンに続いて満足のいく物に仕上がっていると思います。
同シリーズ間での差違も感じさせないように配慮されていますし、付属品のこだわりも好感が持て増すね。
贅沢を言えばもう一本ずつレーザーブレードが欲しかったところですが…
次回は宇宙刑事第三の戦士、シャイダーを紹介。