スマートフォン版へ

メニューへ


放送内容


7月30日(水)

印刷する


メインテーマ子どものお金教育
【後半】別冊 女性リアル ~誰にも聞けない子どもの性~


出演者

<子どものお金教育>
専門家ゲスト:竹谷希美子さん(ファイナンシャルプランナー)
ゲスト:森公美子さん(歌手)、假屋崎省吾さん(華道家)
リポーター:三輪秀香アナウンサー

<【後半】別冊 女性リアル ~誰にも聞けない子どもの性~>
専門家ゲスト:上村茂仁さん(産婦人科医)
リポーター:中谷文彦アナウンサー


子どものお金教育

スマートフォンの“無料”オンラインゲームで遊んでいると思ったら、後日驚くような高額請求をされた。交通機関の電子マネーを渡していたら、ほかの子におごるなど交友関係に影響しそうなお金の使い方をしていた―。
いま、子どもたちを取り巻くお金の環境が変化し、お金に慣れていない子どもによる金銭トラブルが増えています。ネット決済や電子マネーといった、便利だけれども実態の“見えないお金”が子どもにも普及したことで、金銭感覚を身につけにくくなっているのです。
そうした中で、子どもに金銭教育を積極的に行おうという動きも盛んになりつつあります。夏休みは子どもだけで出かける機会も増え、お金にまつわるトラブルも多くなるという時期。子どもにお金をどうやって教えたらいいのか考えます。

・小学生・・・計画的な買い物、貯蓄する習慣など
・中学生・・・家計の収入、支出を理解、悪質商法などの見分け方など
・高校生・・・生活設計を立て生涯収入支出の概要を把握するなど
金融経済教育推進会議、2014
「金融リテラシー・マップ」より一部抜すい

マネー教育を推進する小学校

公教育の中でも、お金の教育に取り組む学校が増えてきています。その中の一つ、東村山市立回田(めぐりた)小学校の授業にお邪魔しました。こちらの小学校では1年生から6年生までが、総合的学習の時間、家庭科、算数などの時間を使って、年に平均14時間ほどお金の授業を受けています。
今回取材した授業は、来年に中学校進学を控えた6年生が、実際に地区の中学校に進学した場合の費用について知り、家計と教育費について学ぶというもの。自分の親がどうやってそうした費用を出してくれているのか、学資保険や児童手当といったことについても学びながら、中学進学へ向け意識を向けさせる場にもなっています。

家庭でのお金教育~お小遣いの金額はどう決める?

家庭で教えられるお金教育の第一歩は、やはりお小遣い。子どもの金銭教育について全国で講演をしているファイナンシャルプランナーの竹谷希美子さんによると、お小遣いは小さい頃は月単位で渡し、やりくりを覚えた方がいいといいます。
そこで悩ましいのが、お小遣いの金額をどうやって決めるか。竹谷さんによると、ほかの家庭と同じ金額を目指すよりも、わが家のお小遣い予算をきちんと決めることが大事だといいます。

竹谷さんがオススメする金額の決め方は・・・

(1)1か月の間で、何にどれだけお金を使いたいのか、予算を立ててもらう
(お菓子に150円、マンガに350円、ゲームセンターに200円など)
(2)親子で話し合い、どれくらいならいいのか範囲を決める
(ゲームセンターでお金を使うのは、親と同伴のみにしてお小遣いに含めない、など)
現実に即した形でお小遣いの金額を決めることで、子どもがやりくりを学ぶお小遣いにすることができるといいます。

お金を自己管理できるようになる“KANRI箱”とは

さらに竹谷さんがお小遣いと併用することをすすめているのが、竹谷さんが考案したKANRI箱を使ったお小遣い管理です。KANRI箱を使うと、予算と残高に対する意識を身につけてもらうことができるといいます。
作り方は簡単。100円ショップなどで手に入る、透明で仕切りのある収納ケースを用い、仕切りごとに予算額を入れていくだけ。主婦の袋分け管理術と同じような感じで使うことができます。KANRI箱は透明なので、子どもがよくお小遣いで使う貯金箱と異なり、お小遣い帳をつけなくとも、あと何にいくら使えるのか、残高を意識することができます。

【後半】別冊 女性リアル ~誰にも聞けない子どもの性~

女性たちの「リアルな悩み」を「告白」してもらうコーナー「女性リアル」。今回は、放送中に3千通を超えるメール・ファックスが届いた『子どもの性』というテーマの反響に応え、「思春期の子どもの異性とのつきあい方」の悩みにこたえました。
「娘が“デートDV”(交際相手から受けるドメスティックバイオレンス)にあっているのではないか?」「息子がアニメばかりに夢中で、人間の女性に全く興味を示さない“草食系男子”で心配。」などの母親たちの悩みを紹介しながら、どんな風に子どもに接すればよいのか、専門家も交えて話し合いました。

デートDVとは

交際相手からのドメスティックバイオレンス、『デートDV』。殴る蹴るの暴行をはたらく【身体的暴力】、無理やり性行為をするなどの【性的暴力】、脅迫したり無視をするなどの【精神的暴力】、人づきあいや言動を制限する【社会的・物理的隔離】、お金を取り上げるなどの【経済的暴力】などがあります。

内閣府が平成23年に、20歳以上の男女およそ3千人を調査したところ、「10~20代の頃にデートDVを受けた経験がある」と答えた人は、女性で13.7%、男性で5.8%でした。

親はどう向き合えばいい?

子どものデートDV被害を見逃さないようにするための、4つのサインを紹介しました。
・急に元気がなくなる
・不自然なケガがある
・いつも携帯、スマホを気にしてそわそわする
・同性の友達との関わりが薄くなる

子どもがデートDVの被害にあっていると思ったらどうすればよいか、3つのポイントを紹介しました。
・一緒にいる時間を増やし、子どもが安心して相談できる状況を作る。寄り添って話を聞く。
・子どもが相談してきたら、「そんなやつ別れなさい」と頭ごなしに否定したり、むりやり引き離すのはよくない。被害者は相手に依存している状態なので、相手を否定すると、親が敵になり、よけい離れていってしまう。
・身体的な暴力があるなど緊急を要する場合には、すぐに専門機関に相談する。

デートDVについて相談したいときは

お住まいの地域のデートDV相談窓口を紹介してくれるサービスがあります。
「DV相談ナビ」(内閣府男女共同参画局が運営)
電話:0570-0-55210
24時間、自動音声で受付。お住まいの地域の郵便番号を入力すると、最寄りの相談窓口を教えてくれます。
紹介先の相談窓口が開いている時間であれば、転送してもらうこともでき、そのまま相談ができます。
通話料は自己負担です。

“草食系”な息子と 親はどう向き合えばいい?

番組に寄せられたお悩みの中には「息子が現実の女性に興味を示さず、アニメに出てくるかわいい女の子ばかりに好意を抱いているようで心配だ。」という声がありました。こうした、女性への関心が薄く、交際を避けるなどする男性は、一般的に『草食系男子(草食男子)』とよばれています。

草食系男子の息子とどう関わればよいか、2つのポイントを紹介しました。
・いずれ興味をもつ可能性が高いので、基本的には「放っておけばいい」。
・ただ、コミュニケーションの不得手から女性を避けているという子も多いので、そういった子に対しては、子どもだけで集まって遊べる機会や場所を増やしてあげる(邪魔をしない)ことや、女の子のいる別の家族と家族ぐるみで遊びに行くなど、コミュニケーションをとる機会を増やしてあげることなどが有効と考えられる。


視聴者のみなさまへ
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。


このページトップへ