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本願成就と如来回向

【世間虚仮唯仏是真】大乗菩薩道を生きんと思う。写真は、五台山大顕通寺

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●【萬物相】朴正煕とKIST

●【萬物相】朴正煕とKIST
【朝鮮日報】記事入力 : 2009/10/05 17:01:23

朴正煕　

　1965年、韓国がベトナムへの派兵を決めると、米国は感謝の意として1000万ドル（現在のレートで約9億円、以下同）を援助するという意向を伝えてきた。当時は小麦粉1袋が貴重な時代だった。政府内では、「不足している食糧を輸入するのに援助資金を割り当てるべき」という声が多かった。だが、当時の朴正煕（パク・チョンヒ）大統領の考えは違っていた。米国の1000万ドルと韓国政府の支援金1000万ドルを投じて、韓国の工業発展に寄与する総合研究所を設立しようと考えたのだ。そして翌年、誕生したのが韓国科学技術研究所（KIST）だった。

☆　朴正煕（パク・チョンヒ）　クーデターで政権を奪取して第5～9代大統領（在任：1963年 - 1979年）を務めた。ハンナラ党前代表の朴槿恵は長女。

　初代所長だった故チェ・ヒョンソプ元科学技術処（庁）長官は、全国30カ所余りを視察した後、大統領にソウル市内の洪陵林業試験場を研究所用地の第1候補として報告した。これに農林部は仰天した。朴大統領はすぐさま農林部長官を連れて洪陵へ向かい、「林業試験場も重要だが、科学技術研究所はそれ以上に重要だ。38万坪（126万平方メートル）すべてを研究所に提供するように」と指示した。KISTに初の予算10億ウォン（同約7600万円）を割り当てる際も、経済企画院が予算を削ろうとすると、「望み通り出してやれ」とKISTへの投資を促した（趙甲済〈チョ・ガプチェ〉著『朴正煕』）。

　KIST設立後、朴大統領はひと月に1－2回は研究所を訪れた。研究員らと言葉を交わし、研究棟の新築現場の作業員らに金一封を渡した。海外から招かれた博士たちには、住居はもちろん、大統領である自身の数倍もの給与を支払い、当時韓国にはなかった医療保険も米国の企業と契約し、加入させた。こうした待遇に各界からの反発や陳情が集中したが、朴大統領は動じなかった。科学界には「朝鮮時代の科学技術者・蒋英実（チャン・ヨンシル）の背後には世宗大王がいたが、KISTの背後には朴正煕がいる」という話が広まった。

　KIST退職者・同窓生の集まり「研友会」が23日、朴大統領記念館建設事業団を発足させる。KISTの敷地内に2100平方メートルの用地を確保、330平方メートルの記念館と、海外専門家・学者のためのゲストハウスを建てる。建設基金のため、100億ウォン（約7億6000万円）の募金運動も展開するという。

　「科学技術の発展は国の指導者の関心を糧に育つ」。発展途上国の科学技術発展史を研究した米国のスティーブン・デディエ博士の言葉だ。朴正煕という指導者の関心を糧に成長したKISTは、この約40年間に生命工学研究所・電子通信研究所など20近くの専門研究所を分離・独立させ、4000人余りの修士・博士クラスの人材を輩出した。同会のパク・ウォンフン会長は、「記念館が完工すれば、科学技術の重要性を正しく認識した指導者が国の発展にいかに影響を与えるかを示す、生きた教育の場になるだろう」と話す。この言葉に異議を唱える人はいないだろう。

イ・ジュン論説委員