<魔法のスパイス>
専門家ゲスト:浅尾貴子さん(女子栄養大学 助教)
ゲスト:山崎樹範さん(俳優)、室井佑月さん(タレント)
リポーター:中村慶子アナウンサー
<【番組冒頭】集団的自衛権が閣議決定>
専門家ゲスト:城本勝さん(NHK解説副委員長)
リポーター:三輪秀香アナウンサー
ぐったりする夏本番を前に、魔法のようなスパイス使いを覚えて夏をおいしく乗り切りましょう。
視聴者アンケートでの最大のお悩みは「スパイスを入れ過ぎて子どもが食べない」「たくさん入れれば、おいしくなると思った」など量の間違い。中でも失敗が多いのがハンバーグのナツメグ、具体的にどれくらい入れればいいのか、人気専門店の店主に分量を伝授してもらいます。食欲増進、発汗後の気化熱で涼を呼ぶスパイスですが、最近、肝臓の保護や脂肪の蓄積を抑えるなどの効果が報告されているのがさんしょう。
うなぎにしか使えず、余りがちなさんしょう、国内最大の産地和歌山で意外な活用法を教えてもらいます。
そして、そうめんのつゆに加えるとおいしいスパイスや、マヨネーズ+〇〇などのちょい足しマジック、ビールにぴったりのスパイシーフードに絶品スイーツなどをお伝えしました。
取材した大型スーパーには、100種類以上のスパイスが並んでいましたが、家庭の主婦は、どのようなスパイスを使っているのでしょうか?
あさイチアンケートで、台所に並んでいるスパイストップ10を調べてみました。
第1位 こしょう
第2位 七味とうがらし
第3位 一味とうがらし
第4位 さんしょう
第5位 ナツメグ(ひき肉の臭い消しとして活躍する縁の下の力持ち)
第6位 は、シナモン(アップルパイなど、お菓子作りなどで使用)
第7位 ガラムマサラ(本格カレーなどを作るときに使用)
第8位 ターメリック
第9位 カルダモン(クッキーやケーキなどの香りづけなどに使用)
第10位 パプリカ(ポテトサラダやポトフの色づけなどに使用)
ハンバーグを作るときの定番中の定番スパイスといえばナツメグ。
ナツメグは、インドネシアなど熱帯地方に生息する植物で、甘くエキゾチックな少しスッキリとした香りが特徴のスパイスです。
そんなナツメグで失敗してしまうお悩み主婦が多かったのです。
料理本などには、『ナツメグ少々』と表記されているため、加減が分からず適当に振り入れがち。
その結果、肉の臭み消しどころか、スパイスの香りが主張しすぎる「オーバースパイス」に陥ってしまうのです。
ハンバーグ専門店の山本昇平さんに、実際にお店で使っているナツメグの分量を特別に公開していただきました。
幾度と試作を重ね導き出したナツメグの分量は、ひき肉の分量に対して0.2パーセント。
例えば、4人分のハンバーグの場合、400グラムのひき肉に対してナツメグは0.8グラム。
目安は小さじ2分の1です。
【材料・4人分】
・ひき肉(牛7:豚3)・・・400グラム
・ナツメグ・・・小さじ2分の1
・タマネギ・・・300グラム
・生パン粉・・・40グラム
・卵・・・1コ
・牛乳・・・30ミリリットル
・塩・・・小さじ1
・ブラックペッパー(粗びき)・・・小さじ1
【作り方】
<取材協力>
山本昇平さん
(ハンバーグ専門店/俺のハンバーグ山本)
「ナツメグを使うと料理のバリエーションがグッと広がります」と語るのは、大手スパイスメーカーの伊藤景子さん。スパイスに関するさまざまな知識を身につけ、レシピの開発やスパイスセミナーの講師などを手がけているスパイス使いの達人です。
ナツメグは、ハンバーグやひき肉料理にしか使えないというイメージがありますが、牛角切り肉・豚ロース肉・鶏もも肉・鶏むね肉・卵・乳製品などの臭み消し効果があるといいます。
さらに、ナツメグを使うと料理に奥行きを出しプロのような味わいに!
料理全体の味が豊かになるため、少なめの塩分でもおいしく仕上がるといいます。
減塩効果も期待できるそうです。
【材料・4人分】
・卵・・・8コ
・牛乳・・・大さじ4
・塩・・・小さじ5分の4
・バター・・・32グラム
・こしょう・・・小さじ4分の1
・ナツメグ・・・小さじ4分の1
【作り方】
【材料・4人分】
・鶏ひき肉・・・240グラム
・なす(7~8ミリ角切りにして水にさらしておく)・・・2本
・赤パプリカ(7~8ミリ角切り)・・・1コ
・たまねぎ(みじん切り)・・・2分の1コ
・にんにく(すりおろす)・・・小さじ2分の1
・ナツメグ・・・小さじ3分の1
・塩・・・小さじ4分の1
・サラダ油・・・大さじ2
<合わせ調味料>
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・しょうゆ・・・大さじ2
・砂糖・・・大さじ1
・酒・・・大さじ2
・チキンスープのもと(中国風)・・・小さじ1
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【作り方】
<取材協力>
伊藤景子さん(大手スパイスメーカー/エスビー食品)
書籍:「S&B スパイス&ハーブマスターの使いこなしレシピ」
ガラムマサラは、カレーを思わせるエスニックな香りのクミンやヒリヒリする辛さのとうがらしなど、通常3種類から10種類のスパイスが配合されたものです。
そんなガラムマサラを使って、ふだんの料理を大変身させるちょい足術を料理研究家のヤミーさんが教えてくれました。
ふだん作る4人分のチャーハン&焼きそばに、ガラムマサラ(小さじ2分の1)を加えると、スパイシーな香りが漂う、エキゾチックな1品に大変身します。
どちらも、火を止めたあと、仕上げに加えるのがポイントです。
実は、夏の定番・そうめんにも合うそうです。
ふだん使う1人分のめんつゆに、ガラムマサラ(2本指でひとつまみ)を入れるだけで、食欲をそそる夏にピッタリな1品に!
いつもの薬味に飽きたとき、ガラムマサラが大活躍します
インド通の料理研究家のヤミーさんが、ガラムマサラを使った、本格的なチキンカレーの作り方を教えてくれました。
【材料・4人分】
・鶏もも肉・・・500グラム
・たまねぎ(中)・・・2コ
・塩・・・小さじ4分の1
・にんにく(すりおろす)・・・小さじ1
・しょうが(すりおろす)・・・小さじ1
・ガラムマサラ・・・大さじ1
・サラダ油・・・大さじ2
・トマトの水煮(缶詰・カットタイプ)・・・2分の1缶(200グラム)
・ヨーグルト(無糖)・・・2分の1カップ
・塩・・・小さじ1
・水・・・3カップ
【作り方】
※辛さを加えたいときは、ガラムマサラを加えるとの同じタイミングで、一味とうがらしを小さじ4分の1加える。
<取材協力>
ヤミーさん (料理研究家)
書籍:「ヤミーさんの基本7つのスパイスで世界中の料理ができちゃう!」
ぶどうさんしょうの生産量日本一を誇る和歌山県で、生活研究グループに粉さんしょうの使い方を教えてくれました。
生活研究グループとは、2004年から、さんしょう料理の研究に取りかかり、地元の学校では、さんしょうの実を使った料理教室を開催。
さんしょうクッキーや、さんしょうパウンドケーキなど、新しい食べ方を提案してきた有田川町の主婦たちで結成されたグループです。
【材料・4人分】
・キャベツ・・・2分の1コ
・ニラ・・・3分の1ワ
・豚ひき肉・・・250グラム
・しょうが・・・25グラム
・粉さんしょう・・・小さじ2分の1
・ギョーザの皮・・・60枚
・かたくり粉・・・大さじ2
・しょうゆ・・・大さじ2
・ごま油・・・小さじ2
・サラダ油・・・大さじ1
・チキンスープのもと(中国風)・・・小さじ2
<たれの材料>
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・しょうゆ・・・大さじ2
・酢・・・大さじ2
・みりん・・・大さじ2
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※たれは、粉さんしょうの風味を感じてほしいため、あえてラー油を使っていません。
【作り方】
【材料・4人分】
・なす・・・5本
・めんつゆ・・・大さじ3
・しょうゆ・・・小さじ1
・砂糖・・・大さじ1
・白ごま・・・大さじ2分の1
・粉さんしょう・・・小さじ2分の1
【作り方】
【材料・4人分】
・じゃがいも(大)・・・3コ
・にんじん・・・2分の1本
・きゅうり・・・2本
・塩・・・2本指でひとつまみ
・マヨネーズ・・・大さじ2
・酢・・・小さじ1
・砂糖・・・小さじ1
・粉さんしょう・・・小さじ2分の1
【作り方】
<取材協力>
有田川町生研グループ 清水支部
丸亀市在住の青木さん宅にお邪魔すると、夕食のメインとして登場したのが骨付きの鶏もも肉を丸ごと1本焼き上げた、その名も骨付鳥 (ほねつきどり)。
出来たてアツアツを豪快にかぶりつくのが、骨付鳥の粋な食べ方なんだそうです。
かみしめるたび鶏肉のうまみが口いっぱいに広がるという骨付鳥。
丸亀市内を見渡すと、なんと、町じゅうに骨付鳥を扱うお店がズラリ!
その店舗数は、50以上。地元のスーパーでは骨付鳥の専用ワゴンまで常設されていました。
クリスマスや父の日など、記念日には必ずといっていいほど、骨付鳥が食卓に上るのだそうです。
【材料・1人分】 ※丸亀市在住の青木家の場合
・鶏もも肉(骨付き)・・・1本
・サラダ油・・・大さじ1
・にんにく・・・2分の1かけ
・塩 小さじ・・・2分の1
・ブラックペッパー(粗びき)・・・小さじ2分の1
【作り方】
人気パティシエの高木康政(たかぎ・やすまさ)さんが、夏に冷たくて気持ちいいうえに、甘みの中にピリッと遊びのある新感覚スムージーと、朝ごはんにピッタリな大人向けのスパイシーホットケーキの作り方を教えてくれました。
【材料・4人分】
・パイナップル・・・4分の1コ
・グラニュー糖・・・150グラム
・水・・・4分の3カップ
・七味とうがらし・・・小さじ3分の2
・粉さんしょう・・・小さじ1
・粉パプリカ・・・小さじ1
・ミント(飾り用)・・・8枚
【作り方】
【材料・4人分】
・ホットケーキ用の粉・・・200グラム
・卵(Mサイズ)・・・2コ
・牛乳・・・2分の1カップ
・クリームチーズ・・・100グラム
・ガラムマサラ・・・小さじ2
・カルダモン・・・小さじ1
・ピンクペッパー(飾り用)・・・24粒
<ソース>
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・ヨーグルト(加糖)・・・1カップ
・ブラックペッパー・・・小さじ2分の1
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【作り方】
<取材協力>
高木康政さん(パティシエ/ル パティシエ タカギ)
ブログや書籍でスパイスを使った料理を数多く提案している女子栄養大学 助教・浅尾貴子さんに、市販の調味料がグッとレベルアップするスパイスのちょい足し術を教えてもらいました。
ピリッと刺激的な大人のマヨネーズになり、野菜スティックととても合います。
【材料】
・マヨネーズ・・・大さじ2
・ブラックペッパー(粗びき)・・・小さじ2分の1
スパイシーでエスニックな風味になり、ホットドックやフライドポテトがレベルアップします。
【材料】
・ケチャップ・・・大さじ2
・ガラムマサラ・・・小さじ4分の1
<取材協力>
浅尾貴子さん(女子栄養大学 助教・管理栄養士)
書籍:「女子栄養大学あさおたかこ先生の一生太らない朝ごはん」
きのう、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定が行なわれました。
番組では、城本勝・解説委員とともに「集団的自衛権」についてお伝えしました。
閣議決定の内容については、首相官邸のホームページで見ることができます。
「首相官邸」
ホームページ:http://www.kantei.go.jp/