ジン・ハイマニューバー
(素組のみ)


 ZGMF−1017M。全高21.13メートル。80.41重量トン。
 主に機動性向上を目的として開発されたZGMF−1017“ジン”の派生機。戦争の長期化に伴い、誕生当初はバランスの取れた傑作機と言われたジンも、瞬く間に旧式へと追いやられた。そこでザフトは後継の主力機であるZGMF-600“ゲイツ”を実戦部隊に行き渡らせるまでの中継ぎとして、ジンの延命プログラムを策定・実施した。本機は開発に当たっては信頼性と生産性が重要視され、実戦でその性能が実証された技術のみを採用することとした。1017Mのバックパック・スラスターはその一例である。
 完成した1017Mは優秀なパイロットに優先して配備され、その評判は「枯れた技術」だけで作られたにもかかわらず極めて好評であった。ゲイツ配備までの期間に生産された数はごくわずかながら、従来のジンと同等の操作性を持ち、補修部品のほとんどを共有できる1017Mは前線で強く支持され、ゲイツの搭乗後も配備を望む声が強かった。
 武装はJDP-MMX22試製27mm機甲突撃銃。これは仕様実包の装薬を新型に変更することで威力はそのままに小型化し、携行弾数を増加させることを狙ったもの。先端にはMA-M3重斬刀の改良型を銃剣として装着できる。

 著名なパイロットとしては“ドクター”の異名を持つミハイル・コーストが挙げられる。その呼び名は彼が入隊前は医師であったことと、戦場において作戦と戦闘行為をそれぞれ「手術」、「治療」と呼んでいたことに由来する。戦場の流れを病の進行に見立てて迅速かつ的確に患部(=敵)を処理する彼は必要とあらば健常部(=味方)をも切り捨てかねない冷徹さを持っており、味方からも恐れられる存在となっていった。


  キットは接着剤不要、いろプラ、アルミシール付属、ポリキャップ使用の可動モデル。パーソナルマーク再現用のマーキングシールが付属する。内容はHG「モビルジン」の一部パーツを流用、新規ランナーを加えた物で、ノーマルのジンに組むことは出来ない。バックパックのスラスターは可動式。銃剣は取り外すことが可能。
 余談であるが、装甲部であるBランナー(緑の部分)はノーマルジンと完全に共用のため、キットを組み合わせてグレーやオレンジのジンハイマニューバ、緑のジンなどを組み上げることも出来る。



高機動スラスターは可動式。ノーマルジンと違い横ではなく“上に”開きます。
ちなみにエンジンはミーティアに使用されている物の原型となったもの。



脚部増加装甲のフィンは元々はジンの背部スラスターの下翼。
高機動スラスター基部は脚部ハードポイントに設置されています。



主武装の機甲突撃銃。銃剣はジンの物の流用で分離して装備することも可能。
脚のフィンといい、流用の仕方が非常に上手いと思います。



ノーマルジン(彩色済み)ミゲルジンと。

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