元衆議院議員・弁護士早川忠孝の一念発起・日々新たなり  通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。


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少し心配なことがある。

地方議会を牛耳っているボス議員の不行跡や不適切発言を嗜めようとする若手議員を恫喝してその議員活動を萎縮させようとしている人がいる。
明らかに相手を若造だと甘く見ている証拠である。
選挙を戦いぬいて議席を獲得した人は、背中に何人もの有権者を背負っていることに気が付いていない。
実に愚かなことだ。

ある程度経験を積んでいれば、伸び盛りの若手の議員と口論などすれば反って自分が傷つくことになることが分かるはずなのにどうにも我慢が出来ないのだろう。
ただただ生意気だとか、1年生のくせに、と嵩にかかって脅かしにかかる。

言った言わないの水掛け論になるようなことであるが、言われた本人は忘れないものだ。
言われた本人が言われたと主張して、相手がその場で何の反論もしなければ、普通の人は間違いなくそういうやり取りが当事者の間でなされたのだと判断する。

そういう簡単なことが分かっていない。

古株の人は、とかく若い人を舐めてかかる。
自分の言うとおりにならない若い議員を生意気だと思い、また実際に面と向かって生意気だと発言してしまう。

こういうやりとりが実際に地方議会で行われた場合の法律問題が遡上に上ってきた。

議会での発言については司法は介入しないのが原則である。
しかし、議場での発言を名誉棄損だといって警察に告訴した地方議員が実際におり、地方の警察署が簡単にこれを受理してしまったということのようである。

地方議会のボスと末端の警察署幹部との親密な関係がしばしば一線を越えてしまうことがあるという一つの例証になるのではなかろうか。
普通の感覚では、こういう場合は名誉棄損の告訴をしようとする地方議員の方を嗜めるのが筋である。
ちょっと変だなあ、という印象である。

地方議会の議員の不適切な言動がマスコミで大きく取り上げられる時代になっているが、また一つ新たな事件が関東近県で起きたようだ。

統一地方選挙が近くなると色々な事件があちこちで起きる。
まあ、こういうことの繰り返しの中から段々地方議会が議会らしくなるのだから、決して悪いことではないが、当事者にとっては絶対に引けない重大問題になる。

さて、どう決着させようか。
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