東京乾電池出身の柄本明さんはすごい好きな俳優だ。
その息子さんふたりとも俳優をされている。
お兄さんのほうになる柄本佑さんは「チェケラッチョ!」や「まほろ駅前...」でインパクトのある役を演じていて知っている。
もう顔を見たらすぐに息子さんとわかる。
ちなみに安藤サクラの旦那さんでもある。
で、弟さんの時男さんを最近初めて見たのだが、双子みたくそっくりだ。
いやいや、似すぎである。
よくみれば見分けがつくのだけど。
双方ともに、一度見たら忘れられない顔立ちだ。
松田優作さんの息子たちといい、渡辺謙さんの息子、娘といい、奥田瑛二さんの娘といい、中村雅俊さんの息子に山口百恵さんの息子、麿赤兒さんの息子、あと渋いところでは本田博太郎さんの息子、伊藤四郎さんの息子に長塚京三さんの息子、柴俊夫さんの娘、伊丹十三さんの息子...もう、新たな世代の二世俳優みたいなのが溢れているよなぁ。
「愛國戦士大日本」という実写戦隊ヒーローものの動画を偶然に発見した。
1982年アマチュア制作の8ミリ。
これがヤバイっ!!
いやァ実に見事にツボを押さえたパロディで、奥も深く見える。
見方によってはとても衒学的なのだ。
そしてバカバカしさの中にも、皮肉に満ちた描写をタペストリーのように織り込んでいて、非常に痛快ときた。
愛國戦隊大日本 - YouTube[以下多少ネタバレ注意]。
簡単にあらすじを書くと、
旧ソ連とアメリカの冷戦時代の話で、社会共産主義が資本主義国家を侵略しに来た、それを資本主義国家側の正義(?)の味方(たち)が阻止するという、まぁ在り来りな展開だ。
ザックリ過ぎてわけわかめだとは思うが、そういう話なのだ。
見ればよくわかるかと。
何がすごいかというと、まずディティールへのこだわりが半端ない。
相当マニアックな作り方をしている。
そしてそのこだわりには、一切の容赦がないということもまた素晴らしい限り。
ディティールの素材はふたつあって、ひとつは「特撮戦隊ヒーローものによくありがちなもの」、もうひとつは「社会共産主義、資本主義に準拠したもの、もしくは関するもの」である。
このあたりのネタ集めと相互の絡ませ方が非常に素晴らしいといえる。
センスも良く、そしてバカバカしい。
ナンセンスの極み。
果たして誰がこんなものを撮ったんだと調べたら、な、な、なんと、この作品の監督は岡田斗司夫、特撮監督は庵野秀行ではないか!
あの「エヴァンゲリオン」のオカダとアンノだ。
なんか、ひと捻りも、ふた捻りもして、さらにそれを180度回転させて、裏返しにおきました..感の意味がよ~く分かった(笑)。
調べた時に分かったのだが、当時このフィルムは世界中に流布したそうだ。
まさに1980年代初頭に拡散したんだな。
で、共産主義圏国家から大顰蹙を買ったとか(笑)。
タイトル自体からして、ネトウヨが涎を垂らして喜びそうなものやしね(笑)。
でも、よく見るとすぐにわかるのだが、この作品は実は、資本主義側に立って一方的に社会共産主義を揶揄している..のではない。
左も右も同時に、双方共をおちょくり倒しているという作品なのである。
ついでに戦闘(戦争)のナンセンスさをも、非常に的確に表現しているし。
要するに社会制度や価値観の違いで、武力的な対立をすることの無意味さを、実に痛快に馬鹿にしているといえる。
こういうスタイルは、とても好き!
ええ感じや。
思いがけないものには、思いがけないすごい味というものが、意外にあったりする。
ちなみにこれも笑死もんだw
↓
DAICON FILM - 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令 – YouTube
trifling beetle 視聴DEMO