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電力買い取り 回答を保留へ
09月30日 19時29分

電力買い取り 回答を保留へ
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太陽光や風力などの再生可能エネルギーによる電力を電力会社が買い取る制度で、東北電力は申し込みが増えて安定供給ができなくなるおそれがあるとして10月1日以降、新規の申し込みについては電力を買い取るかどうかの回答を保留することを決めました。
おととし始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度では、電力会社が太陽光や風力などによる電力を、国の定めた価格で買い取ることになっています。
東北電力によりますと東日本大震災の復興事業の一環で太陽光や風力発電に取り組む動きが広がり、東北6県と新潟県のことし6月末時点の発電量はすでに買い取った分も含めて、宮城や福島を中心に1172万キロワットに上っています。
これは春や秋の1日あたりの平均需要量を上回る規模で、これらがすべて発電された場合、発電量が需要を上回り、周波数の変動によって最悪の場合、大規模な停電が発生するおそれがあるということです。
このため東北電力は新規の申し込みについては、買い取るかどうかの回答を10月1日から数か月にわたって保留することを決めました。
東北電力企画部の石山一弘部長は、会見で「太陽光の申し込みが想定を超えるペースで進み、保留という対応を取らざるを得なかった。
他の電力会社に供給する仕組みを作るなど国や他の電力会社と調整も進め、早急に今後の方針を決めたい」と話しました。
今回、東北電力が回答を保留するのは、発電量が50キロワット以上の申し込みで家庭用など50キロワット未満の申し込みついては引き続き受け付けるということです。