インタビュー

梅村 百代 院長 & 宣弘 医師 & 方裕 医師 
ウメムラ モモヨ & ノブヒロ & マサユ
MOMOYO UMEMURA & NOBUHIRO & MASAYU

漢一診療所
生年月日:[百代] 1950年5月23日 [宣弘] 1948年11月12日 [方裕] 1983年9月28日
出身地:[百代] 台湾 [宣弘] 台湾 [方裕] 神奈川県
血液型:[百代] A型 [宣弘] B型 [方裕] O型
趣味・特技:[百代] ヨガ [宣弘] ウォーキング [方裕] ヨガ

好きな本・愛読書:[百代] 中国の歴史書籍 [宣弘] 中国の歴史書籍 [方裕] 語学の本

好きな映画:[百代] 大河ドラマ [宣弘] 大河ドラマ [方裕] アクション、社会派ドラマ

好きな言葉・座右の銘:[百代] ? [宣弘] 日々精進 [方裕] 為せば成る

好きな音楽・アーティスト:[百代] クラシック [宣弘] クラシック [方裕] ポップス、ロック

好きな場所・観光地:[百代] 緑豊かなところ [宣弘] 緑豊かなところ [方裕] 横浜


■この道を志したきっかけと、開院に到るまでの経緯をお聞かせください。

【百代 先生】
私たちは夫婦共に医師の家系に生まれたというわけではないのです。私の場合、小さい時によく病気に罹り、お医者さんに通っていた経験が元になっているように思います。聴診器ってありますよね。ああした医療器具に「何をするものなんだろう?」という素朴な興味を覚えたのです。そこから発展して、徐々に目標が明確になっていったというところですね。大学に進んで主人(宣弘 先生)と出会い、それからは医師として、夫婦として、共に人生を歩んできました。

【宣弘 先生】
妻(百代 先生)は自発的に「お医者さんになろう」と考えたわけですが、私はそれとは逆に、親の敷いたレールに沿ってこの道を歩んできたということになります。小さい頃からそうした環境を作ってくれたというわけですね。その意味で、2人は対照的と言えるかもしれません(笑)。
昭和54年(1979年)に妻と共に昭和大学藤が丘病院に留学し、その後、東北の地で地域医療を担い、昭和62年(1987年)にこの地にて開業を迎えました。ここは私たちが日本に来て最初に過ごした土地です。根を下ろすということを考えますと、やはり、ここしかなかったという感じですね。



■『漢一診療所』の特色をご紹介ください。

【百代 先生】
2人共に台湾の出身ということもあり、あちらで中医学(漢方)を修めているという点は大きな特色かと思います。対象とさせていただいているのは、内科・小児科・耳鼻咽喉科ということになりますが、これはいわゆる西洋医学での分類に過ぎません。というのも、中医学はそもそも身体全体を診るというものであり、何科という分け方はしていないんですね。
当院では、中医学をベースとし、必要に応じて西洋医学も取り入れながら、患者さんの一番お困りのところを診させていただいています。


■訪れる患者さんの症状は?また、漢方ならではの特徴を教えてください。

【宣弘 先生】
症状としてよくあるのが、「だるい」「疲れやすい」「原因不明の痛み」ということになります。そのほとんどが、ご本人はつらくて仕方がないのに、病院に行って検査をしても原因がわからない、というものです。当院では脈診、舌診等の中医学独自の診療と並行し、必要ならば西洋医学的な血液検査等もおこない、総合的な判断の元で治療をおこなっています。
西洋医学との最も大きな違いは、体質改善にあるかと思われます。わかりやすく言いますと、西洋医学は熱があれば熱を下げるというところに主眼を置いているのに対し、中医学では、その症状を再び繰り返さないことに力を傾けていくのです。いわゆる「未病」というものであり、これは中医学独特の観点かと思います。


■リウマチ・膠原病の治療もこちらで手掛けておられるとうかがいましたが?

【方裕 先生】
私は昭和大学病院リウマチ膠原病内科に籍を置いており、週に1度、ここ『漢一診療所』にて診察をおこなっています。
膠原病の患者さんについては、すでに病院等で治療をされている方がほとんどであり、当院ではそのお手伝いであり、助けとなるべく治療をおこなっています。この疾患に用いられる薬は多少なりとも副作用があるのですが、それを全て服用しないというわけにはいきません。ですが、漢方の力を借りることで薬の量を減らすことは可能であり、その点をご説明した上で漢方を処方させていただいています。
中医学も全てに万能なわけではなく、その得意なところ不得意なところも分かれます。その点を認識した上で、西洋と東洋、両方の利点を最大限発揮出来るような治療を今後もおこなっていきたいと考えています。


■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
【百代 先生】
これまで色々な病院に行ったけども、原因が分からずつらい思いをされている方は是非いらしてみていただきたいと思います。当院は画一的ではない、その人のお身体や症状に合わせた処方をおこなっておりますので、まずはお気軽に相談にいらしていただきたいですね。