沢村、CSへ1球の甘さ猛省 失点後に原監督から助言「すごくありがたい言葉」
◆DeNA4x―3巨人=延長11回=(28日・横浜)
巨人・沢村がクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)に向けて課題を残した。DeNA相手に快調に飛ばしたが、中盤の勝負所で制球が乱れ、7回2失点降板。「1球の怖さ」を思い知り、反省の弁を繰り返した。チームは延長サヨナラ負けで、リーグ3連覇決定後、2連敗。DeNA戦は2試合を残して10勝12敗となり、9年ぶりにカード勝ち越しがなくなった。
調子は良かった。それでも、白星はつかめなかった。沢村は試合後、悔しそうに試合を振り返った。「全体的には悪くなかったと思いますが、勝負所で2球、甘いところにいってしまいました。反省しないといけないです」。明確に見えた課題を、素直に受け止めた。 直球の最速は153キロ。140キロ台後半のフォーク、110キロ台のカーブも効果的に使った。4回先頭の桑原からは、圧巻の4者連続三振。4回まで二塁を踏ませなかったが、中盤以降に落とし穴があった。沢村の言う2球の失投が、いずれも失点につながった。
〈1〉5回1死三塁 柳田に対し、外角を狙った直球が真ん中に入ってバットに当てられ、二ゴロ。この間に同点となった。
〈2〉6回2死 桑原に対し、外角を狙ったスライダーが真ん中に入り、左翼席にプロ初本塁打を献上。勝ち越しを許した。
いずれも、1ボール2ストライクと追い込んでからの1球だった。「ボールにする意識は持っていましたが、意識と技術が伴わなかった。より強く意識しないといけないです」。7回89球で、4安打8奪三振2失点。1球の怖さを痛感した。
失点した後、沢村は原監督にベンチで声をかけられた。指揮官は「詰めの部分で、人間はいろいろな事柄が起こる。偶然と思うか、必然と思うかで成長も変わってくる。そんな話だね」と説明。沢村は「監督にすごくありがたい言葉をいただいた。プラスにしていきたいです」と前を向いた。
CSは先発投手が4人で足りる。菅野、内海、杉内は決定的で、残り1枠を沢村と小山が争っている。沢村は12年の中日との最終Sで、チームが3連敗して迎えた第4戦に先発。6回無失点の快投で流れを変えて逆転突破に貢献した。プロ通算、ポストシーズンは10登板で無敗。短期決戦での強さは証明済みだ。
CSでの起用法は小山の状態と比較して決める。現状はともに好調。甲乙つけがたい場合は、リリーフの経験もある沢村が「第2先発」として待機する選択肢もある。そうなれば、ブルペンの厚みが一気に増す。
この日のような失投は、短期決戦で命取りになりかねない。「反省して、勝ちきれる投手になりたいです」と沢村。10月5日のレギュラーシーズン最終戦(対広島・マツダ)で登板する可能性がある。大一番まで、修正する時間は残っている。(片岡 優帆)
◆今季の沢村 右肩違和感で出遅れた。初登板の7月6日・中日戦(東京D)で8回1失点勝利した。今季は11試合に先発し4勝3敗、防御率3.93。被本塁打は計3発。7月13日の阪神戦(同)2点リードの7回、関本に代打逆転満塁弾被弾。8月21日のヤクルト戦(神宮)では3点リードの6回、バレンティンに2ランを許すなど、要所で「1球の制球ミス」に泣くケースが目立つ。