大田「ビックリ」第81代4番で2点タイムリー!CS外野奪う
◆DeNA7―5巨人(27日・横浜)
巨人81代目の4番に座った大田が、DeNA戦で2点打を放ち、クライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)でのスタメン取りへ、猛アピールした。リーグ3連覇から一夜明け、主力を温存したオーダーで臨んだが、6年目の大砲はプロ初の4番で1安打2打点。ライバルの橋本も1安打し、10月15日から始まるCS最終Sへ向け、定位置争いの火ぶたが切られた。
重圧を力に変えた。大田は気持ちの高ぶりをそのままバットに乗せた。「なかなか打てる打順ではない。ジャイアンツの4番だけ、何代目と数えるぐらいの重みがある。意気に感じていきました」。4点を追う8回2死二、三塁。三上の内角スライダーに詰まりながらも中前に運んだ。4番として初安打と初打点をマーク。持てる力は出し切った。
リーグ3連覇から一夜明け、阿部ら主力6人がスタメンから外れ、大田に「第81代4番打者」の大役が回ってきた。この日の午前中に知らされ「ビックリ。サプライズみたいな感じでした」。2回先頭では10球目の内角スライダーにバットを折られながら遊ゴロも、快足を飛ばして出塁した(記録は遊撃の悪送球)。空振り三振、中飛で迎えた4打席目で2点打。「初めての体験だったけどチャンスで打てたし、自信に変えていきたいです」と笑みがこぼれた。
外野は長野、亀井が当確で、同期の橋本を急成長の打撃で脅かしている。「CSでレギュラーの人が入ってきた時に、自分がどこまで割り込めるか。それと、いい場面で代打が回ってきた時に打てるように打席を大事にしていきたいです」。代打で決勝2ランを放った17日の広島戦から打率3割6分8厘、2本塁打、10打点と存在感が増している。
プロ6年目。1軍に定着できず焦りや不安を感じていたが、2月の宮崎キャンプで臨時コーチを務めた松井秀喜氏から「まだ23歳。大丈夫だよ」と声をかけてもらった。「松井さんにそう言ってもらえて、すごくうれしかったです」。4番の大先輩の何気ない言葉が何よりの力になった。6月で24歳になり、ブレークの予感がする。
26日は横浜市内でのビールかけ後、すぐに帰宅し、約6時間、就寝して試合に臨んだ。原監督は4番に起用した理由を「(主力を温存させた上での)ベストのオーダーだよ」と説明。「ああいう場面でタイムリーが打てて良かった。(成長が見えた?)まだ(ホップ、ステップ、ジャンプの)ホップの現在進行形だから」と語った。
CSでのレギュラー取りに燃える背番号44は「優勝が決まったけど、相手は一つでも多く勝ち星をつけようと投げてくる。その中で内容のいい打席を増やしていきたいです」と締めくくった。主砲の座を経験し、また一つたくましくなった。(中村 大悟)