座礁の韓国遊覧船 老朽化ひどく住民が運航反対していた
【木浦聯合ニュース】韓国南西部、全羅南道新安郡の紅島沖で30日午前9時11分ごろ、遊覧船「バカンス」(171トン)が座礁した。船に乗っていた観光客105人、乗員5人の計110人は同9時半ごろ、全員救助された。
座礁した「バカンス」(左)=(聯合ニュース)
同船は1987年に日本で建造された。全長約37メートルで、定員は355人。免許期間は今年5月から23年4月までの10年間となっている。
同船をめぐり、紅島の住民らは船の老朽化により事故が発生する恐れがあるとして運航を許可しないよう求める嘆願書を関係当局に提出したが、当局は許可した。5月から1日に3回、観光客を乗せて紅島付近の海域を運航している。
乗客と乗員は救助されたが、老朽船舶の運航問題が再燃するとみられる。韓国政府は4月に起きた旅客船セウォル号沈没事故を受け、カーフェリーの船齢を20年に制限し、毎年船舶検査を受ければ最大5年まで延長できる方針を明らかにしている。
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