2014年9月30日16時01分
御嶽山の噴火から4日目。捜索・救出活動はたびたび中断を余儀なくされ、被災者の生存率が著しく低下するとされる72時間が過ぎた。帰りを待つ家族らに焦りと不安が広がり、「心のケア」などの支援も始まった。
御嶽山のふもとにある長野県木曽町役場には30日朝、登山者の安否情報を求める人々が次々と駆けつけた。駐車場には愛知県や岐阜県に交じり、熊谷(埼玉)や富山、神戸ナンバーの乗用車やレンタカーも。役場内の被災関係者待機所に向かう家族や関係者らは、一様に疲労の色をにじませ、町職員らが付き添った。報道陣の問いかけにある男性は、「無事で戻ってくることだけ祈っています」。別の男性は「帰ってきてほしい。それだけです」と、頭を下げながら足早に通り過ぎた。
町の災害対策本部は待機所で午前9時ごろ、訪れた約80人に、捜索の一時中断などの状況を伝えた。これに対し、男性2人から「早く捜索を始めてほしい」と訴える声が上がった。説明のたびに、携帯電話で外部に状況を伝える人の姿も。「捜索が難航しちゃってるみたい」「こんなに天気がいいのに」と悔しそうに話している人もいた。
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朝日新聞社会部
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