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【スポーツ】

<首都スポ>平塚学園サヨナラ勝ち 1年エースが相模止めた

2014年9月28日 紙面から

12回表東海大相模1死一塁、打者川地を遊ゴロ併殺に打ち取り、ガッツポーズする平塚学園の高田孝=横浜市の保土ケ谷球場で(久野功撮影)

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◇秋季高校野球

 神奈川県大会は27日、保土ケ谷・神奈川新聞スタジアムで準決勝を行い、平塚学園は1年生コンビの活躍で延長12回、2−1で、今夏王者の東海大相模にサヨナラ勝ちした。エースの高田孝一投手(1年)が1失点完投し、今夏の決勝で大会タイ記録の20奪三振をマークした吉田凌投手(2年)に投げ勝ち、代打の桑原侃太(かんた)内野手(1年)が決勝打を放った。東海大相模は来春センバツ出場が絶望的になった。桐光学園は2−0で相模原に快勝、8年ぶりの関東切符を手にした。

 1年生右腕が夏の王者の前に立ちはだかった。平塚学園のエース高田孝が12イニングを9安打1失点完投で、20奪三振男に投げ勝った。「吉田さんはいいピッチャー。投手戦になると分かっていたので要所を抑えることを意識した。投げ勝ったことを自信にして関東大会に臨みたい」

 夏の神奈川大会もベンチ入りしたが、背番号1をもらったこの秋は、投げるたびに成長。準々決勝の横浜隼人戦で4安打1失点で初完投。この日は序盤こそ直球を痛打され長打を許したが、6回以降は内野安打3本を含むシングル4本に抑えて三塁も踏ませなかった。12回1死一塁で、主将の戸張が痛烈な遊ゴロをさばいて併殺に仕留める好守にも助けられ、自己最長12イニングを投げ切った。

 181センチ、76キロの大きな体で、打者に向かっていく投球スタイルが持ち味。直球勝負の一本調子になりがちなのを反省し、この1週間は遠投で変化球の感触を確かめるなどして調整。「きょうはスライダーも有効に使えた」。終盤は球威も衰えたが、緩急もうまく使った。

 好きな投手は済美でセンバツ準Vの安楽。「ストレートでしっかりゲームをつくれる、ああいうピッチングをしたい」。自己最速はこの秋更新した139キロ。チームはセンバツ出場校選考の重要資料となる関東大会に13年ぶりに出場。進化を続ける1年生エースが、西神奈川代表だった1998年夏以来の甲子園に向け、関東の強豪とあいまみえる。 (小原栄二)

     ◇

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