宝塚版ルパン三世製作！！　早霧せいながルパン役

　宝塚歌劇団雪組公演「ルパン三世−王妃の首飾りを追え！−」の製作発表が２９日、東京・新橋の第一ホテル東京で開かれ、この作品が大劇場お披露目となる新トップコンビ早霧せいな、咲妃（さきひ）みゆらが劇中の一部シーンを披露した。

　宝塚版「ルパン三世」は、ルパン一行とルパンを追う銭形警部が革命前夜のフランスにタイムスリップし、マリー・アントワネットと出会う宝塚オリジナルのストーリー。トップスター早霧がルパンを、トップ娘役の咲妃がアントワネットを演じる。

　会見には原作者のモンキー・パンチさん（７７）も出席。宝塚のパフォーマンスを初めて間近で見て「想像がつかなかったんですが、ものすごいゴージャスで、これが大劇場ではどうなるのかワクワクします」と喜んだ。

　宝塚版ルパンは、原作やアニメ版とは異なり、髪ももみあげもナチュラル。早霧は「一番多い質問が『もみあげはどうするの？』でした」と明かし、自身とルパンの共通点について「ものは盗みませんが、クールに決めたくても決めきれないところが似ているかも」と苦笑。咲妃が「早霧さんはたくさんのファンの方の心を盗んでいらっしゃいます」と絶妙なフォローを入れた。

　ショー「ファンシー・ガイ！」との２本立て。兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で来年１月１日〜２月２日、東京宝塚劇場で同２月２０日〜３月２２日。

　ルパンとともにタイムスリップし、ルパンを捕まえるために革命派のリーダー、ロベスピエールの部下になりすます銭形警部役は夢乃聖夏（ゆめの・せいか）。ブルボン王朝の宝を得るために愛人になろうとルイ１６世に近づく峰不二子は大湖せしるが演じる。石川五ェ門は彩凪翔（あやなぎ・しょう）、次元大介は彩風咲奈（あやかぜ・さきな）。

　タイムスリップ先で出会う錬金術師カリオストロ伯爵は、１１月１７日付で花組から組替えになる望海風斗（のぞみ・ふうと）が務める。