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 太田昭宏国土交通相は30日、気象庁が常時監視する47火山について「監視を強化する」と閣議後の記者会見で述べた。地震計や傾斜計の増設などを検討する。

 国内110活火山で特に強化が求められている47火山は、札幌、仙台、東京、福岡の火山監視・情報センターで24時間監視している。だが、地震計や傾斜計は火山によって整備状況に差があり、御嶽山は地震計2、傾斜計1と少ない。

 また、47火山のうち完備が7火山にとどまる周辺市町村の避難計画についても、内閣府と策定の支援を強化する考えを表明。気象庁が噴火の兆候を把握しながら情報提供が不十分だったとの指摘には「現在の科学技術水準でできるだけの判断をした」としたが、旅館に直接提供するなど方法を改善する考えを示した。