2014年9月30日13時22分
ゼンショーホールディングスは30日、全国にある牛丼チェーン「すき家」の約6割にあたる1167店で、10月1日から午前0~5時の深夜営業をやめると発表した。「ワンオペ」と呼ばれる1人での深夜営業が問題視され、原則2人以上に切り替えることにしたが、時給を上げたり、外国人の採用を増やしたりしても、十分な働き手を確保できなかった。
24時間営業を続けてきた「すき家」は、商業施設の中や改装で閉鎖中の店などを除く1843店。このうち人員を確保できた589店では24時間営業を毎日続け、87店は曜日によって24時間営業するという。
24時間営業の店の多くではこれまで、人件費を抑えるため、午前0~5時はワンオペだった。しかし、今年2月、調理に手間がかかる「牛すき鍋定食」を売り出すと、ただでさえ多い仕事の量がさらに増え、辞める人が続出。残った人が長時間労働を強いられるなど、違法な労働環境が日常になった。1人勤務であることにつけ込まれ、強盗被害も多発していた。
外部有識者でつくる第三者委員会は7月末、ワンオペについて「解消を早急に実現すべきだ」と指摘していた。
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