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» 2014年09月30日 09時05分 UPDATE

図書館、生き残りに懸命 雑誌のカバーに広告、泣く赤ちゃんもOK…… (1/4)

利用者低迷に悩む兵庫県の図書館で、雑誌の年間購入費を地元企業などに負担してもらう「雑誌スポンサー制度」や、乳幼児を連れた母親たちが気軽に利用できる「赤ちゃんタイム」を導入するなど、従来の枠組みを超えた企画や試みが行われている。

[産経新聞]
産経新聞

 利用者低迷に悩む全国各地の図書館でイメージチェンジを図る動きが注目を集めるなか、兵庫県・播州地域の図書館でも従来の枠組みを超えた企画や試みが行われている。雑誌の年間購入費を地元企業などに負担してもらう「雑誌スポンサー制度」や、乳幼児を連れた母親たちが気軽に利用できる「赤ちゃんタイム」を導入したり、利用者拡大のためのイベントが企画されたり…。電子書籍の普及による活字離れ、図書館離れに加えて、地方自治体の財政難もあって、各地の図書館は生き残りに懸命だ。そんな舞台裏を追ってみた。(前田雅紀)

館長が直々にスポンサーを依頼

画像 スポンサー名が入った貸し出し雑誌とスポンサーを募集するチラシ=兵庫県加西市

 兵庫県加西市の「加西市立図書館」では、今年2月から「雑誌スポンサー制度」を導入した。市内の21企業、事業者から計39誌の年間購入費約20万円を負担してもらう代わりに、雑誌を覆うビニールカバーと表紙の間にスポンサー企業、事業者の広告を差し入れることができる。

 スポンサーは同館の購入雑誌リストから支援したい週刊誌や月刊誌を選び、約2600〜1万8千円の年間購入費を負担している。1事業者で8誌のスポンサーになっているケースもあるという。

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