古沢範英
2014年9月30日07時28分
江戸時代の禅僧で、和歌や漢詩、書の大家でもあった良寛(1758~1831)が知人にあてた手紙が天理市の天理大学付属天理図書館で見つかった。10月19日に始まる記念展で初公開される。
故郷の越後で暮らしていた文政期に書かれたと見られ、近くに住む親戚で酒造業を営んでいた山田杜皐(とこう)あての短い礼状。詳細は不明だが、薬をもらった礼と乳母の件についての依頼は申し伝えたと用件のみを簡潔に記している。細くやわらかい文字で、縦16センチ、横26センチの小さな紙いっぱいに書かれている。筆跡や内容などから真筆と判断された。
良寛は地位のある人からの書の依頼は断ることもあったが、身近な人の善意への礼状は数多く残っており、書状全体の3割以上を占めるという。
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