鳥貴族・大倉社長に直撃「後継者はどう考えていますか」
会社四季報オンライン 9月29日(月)16時35分配信
編集部:大倉社長は1985年大阪府東大阪市に個人事業として焼き鳥屋「鳥貴族」を開店。店舗展 開に備え、翌年、イターナルサービス(現在の鳥貴族)を設立した。店舗数は2014年8月末時点で368。関西圏・首都圏・東海圏に展開している。直営店 のほか、FC(同社では「カムレードチェーン」と称している)展開も行っており、店舗数の内訳は直営193店舗、FC175店舗。
客単価は平均約2000円。客層は、男女比がほぼ同程度で、年齢層は20〜30代が中心。メニューは料理、ドリンクともに70種類前後で、半期に1度、10品目程度の入れ替えを行っているという。焼き鳥のタレは大阪にある自社工場にて製造する。
鶏肉は100%国産。全国で20以上の産地から仕入れることで「鳥インフルエンザ」に対 するリスクをヘッジしている。 フランチャイジー企業は12社。最も新しいフランチャイジー企業でもチェーン加盟から10年以上が経過しており、鳥貴族のノウハウや理念を共有しているため、鳥貴族と加盟店との信頼関係は強固なものだという。
前2014年7月期の売上高は、前期比約14%増の146億円、営業利益は同76%増の 6.9億円となり、2期連続の増収増益を達成した。営業利益率は前期の3.0%から4.7%へ急上昇。既存店売上高は同1.4%増だった。客単価減を客数 増でカバーした格好だ。今15年7月期も増収増益を見込む。売上高は前期比18%増の173億円、営業利益は41%増の9.7億円の計画。営業利益率と一 段の上昇を想定する。配当は前期から10円上乗せして年20円とする方針だ。前期の出店実績は直営、FC合わせて37(退店は4)。今期は直営だけで40 の新規出店を目標に掲げる。
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| 鳥貴族の大倉忠司(おおくら・ただし)社長 |
「IPO会社の社長に聞きた〜い!」。インタビューならびに構成、原稿執筆を担当する角田佐哉香です。7回目に登場するのは7月10日にジャスダック市場へ上場した鳥貴族 <3193> の大倉忠司社長です。
同社は関西圏、首都圏、東海圏で焼き鳥店を「鳥貴族」の単一ブランドの下に展開。焼き鳥を中心にしたメニューは、ドリンクも含めすべて「280円 (税抜き)」です。社長の長男が、人気グループ・関ジャニ∞のメンバー、大倉忠義さんであることも話題になりました。今回は、「鳥貴族」の東京・吉祥寺南 口店へお邪魔しました。
株価は上場当日に公開価格2800円の約2.2倍の6180円で初値を形成。上場3営業日目の7月14日には9550円まで値上がりしました。しかし、その後は一転して売り先行となり、8月には5650円の上場来安値をつけました。
それ以降も上値の重い展開が続き、5000円台後半から6000円台後半のレンジでのモミ合いにとどまっています。市場は今後の成長シナリオを催促しているようにも思えます。
最終更新:9月29日(月)16時35分
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