回転ずし大手チェーン・はま寿司(本社・東京)の「8号鯖江店」(福井県鯖江市下河端町)の男性アルバイトが、調理場でハサミを天ぷらにして、しゃりに乗せた写真を撮影、短文投稿サイト「ツイッター」に投稿していたことが29日、分かった。
事態を把握した県は、調理場に携帯電話など必要ないものを持ち込まないように口頭で指導した。健康被害は確認されていないという。
はま寿司本社などによると、アルバイトは24日夜、ほかの男性アルバイトと店の調理場で備品のハサミ(大きさ約15センチ)に天ぷら粉を付けて揚げ、シャリの上に乗せた写真を撮った。その後、「新メニュー作ったぞー!」などの言葉を添えてツイッターに投稿。25日午前0時半ごろから、投稿を見た人たちが「こんなことが許されるのか」などと、ネット上で話題になった。
同社は25日朝、外部からの電子メールで事態を把握し、その後、2人から事情を聴いた。揚げたのは営業時間中だった可能性があるが、来店客には提供していないという。同日から2人を出勤させていない。動機について同社は「話せない」としている。処分は今後検討する。
25日は、午前11時の開店までに調理器具の洗浄や揚げもの用油を入れ替えて営業、現在も通常通り営業を続けている。同社は「衛生管理をきちんとするように指導していたが、ご迷惑、ご心配をおかけして申し訳ない。いま一度指導を徹底したい」とコメントした。
外部からメールで指摘を受けた県は、丹南健康福祉センター職員が26日午前11時半ごろから同店で責任者から聞き取り調査を行い、「従業員の監督、教育を徹底するように」などと口頭で指導した。
同社は全国で約340の回転寿司店を展開している。