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UEI shi3zの日記 RSSフィード

2014-09-30

女子校育ちと男子校育ち

 月末のせいか、月曜から忙しい。

 朝から会議会議、で、資料作成、それからニコニコ生放送を終えて自宅に戻り、ナンをこねて、残り物のカレーと食していると、若い友人からLINEが来た。


 「ねえ、彼氏が二週間も連絡くれないんだけど・・・」


 知らないよ。この忙しいのに。

 と思ったんだけど、可哀想なので少し話しを聞いてあげることにした。


 とはいえ理由はよくわからないが、少し前に会ったっきり、その後何回かLINEのやりとりをしたもののぴたりと連絡が途絶えたそうだ。


 その後、打てど響かず、という状況が続き、ついに一方的にLINEをするだけのLINEBOT以下の存在になってしまったらしい。


 ふつうこのケースは 1)LINEアプリを削除してしまった 2)LINEのはいった携帯を落としてしまった ということも考えられるが、三日くらいすると既読になるのでその二つとも違うようだ。


 まあ普通に無視してるんだとは思うけど。


 彼女が失恋しかかってる、という話を聞くのはこれで何度めかわからない。いや、何十度目かわからない、というべきか。


 女子校育ちは恋愛下手だと、なんとなくいつも僕は思う。


 男性との距離の取り方が、ちょっと違うのだ。

 それは男子校育ちが恋愛下手だと言うのと似てるかもしれない。


 ただし男子校育ちが恋愛すること自体が苦手なのに対し、女子校育ちは恋愛そのものはできるが、その後の付き合い方が難しい、という気がする。もちろん全ての人がそうではないが。



 頭の中で「男性像」というものが限界まで膨らんでしまい、極端なイケメンか大金持ち以外は視界に入らないという、「男の中身で評価できない女性」の一人が、今僕にLINEをしてきてる女性なのだ。


 これは男子校育ちの人が、一時的にではあるけれども、極端に「女性像」が膨らんだ結果、「長い黒髪しか女性として見れない」と公言してしまうドラマ版アオイホノオ最終回の炎モユルのような(そして結局、一番好意を寄せてくれていた津田ヒロミにまで見放されてしまう)人間ができあがってしまうのに似てる。


 髪の色や長さなんて、いくらでも変えられるというのに、それを基準に女性を選ぶことがどれだけ愚かしいことか、彼らにはわからない時期がある。それは漫画やアニメなどで記号としての女性しか見ていなかったからだ。


 「最低でも年収一千万のイケメンを紹介して」と彼女達は恥ずかしげもなく言う。

 その度に僕は結婚適齢期の未婚男性の平均年収や偏りについて説明するんだけど、そんなことは聞く耳を持たない。要するに紹介できるような人はほとんどいないし、居たとしても人格に問題があるか、倖せになることを保証できないような人だけだよ、ということなんだけど。


 そういう、年収に拘った男性の探し方が、以前からどうにも醜いと思ってるんだけれども、それって男でいえばどれに当たるんだろう?



 24,5歳といえば、男も女も恋愛のやり方が変わって来る時期だ。


 「どうすれば彼氏の気を惹けると思う?」


 僕は口が上手いので、そういう相談を色んな人から良くされる。

 要するに現代版、ラブレター代筆の依頼だ。


 あれこれ考えてはあげるんだけど、たいていは既に手遅れだ。


 一度ヒビのはいってしまったタマゴは、割ってオムレツでも作るしかない。どう頑張ろうともとの状態には戻らないのだから。


 たとえ外部のアドバイスを頼りに何らかの言葉で上手く行ったとしても、それは一時的なもので、結局また破綻するのは目に見えている。


 よほどの誤解がもとになっているのでもない限り、なにかちょっと嫌だな、と思ったら簡単に壊れてしまうのが男女の仲だ。


 それでもなにがあろうと一度好きになってしまったものは、どうにもならないというのもわからなくもない。

 

 数ヶ月前、別の女性がとにかく好きで好きで仕方がないイケメンを追っかけていて、やはり毎日のようにどうしたら彼の気を引けるか教えてくれと言われていたのだけど、突然プツッと、「どうでも良くなった」と言うことがあった。


 どうしたのか聞くと、海外に行って活躍している友達を見て、私はなんてつまらない男のことで悩んで居たんだろうと思い直したのだそうだ。


 そうした心境の変化は不意に訪れる。

 そんな感じで諦めることができるのなら、結局、運命の相手ではなかったのだろう。



 若いうちは誰でも、色んな相手に恋をして、胸を焦がして、布団をのたうちまわりながら、少しずつ真実の愛に近づいて行く。自分のためでなく相手のために自分は何を捧げられるだろうかと考える。


 相思相愛で互いに心から捧げ合える相手こそが運命の相手に相応しい。

 もちろんそんなに簡単にはそういう相手は見つからない。だからみんながそのギャップに苦しむ。だからこそ見つかった時にそれを運命だと信じることができる。


 まあ上手く行かない恋愛のことは、酒でも呑んでわんわん泣いて、泣きつかれて眠って、とっとと忘れるのが一番いい。


 もっとも、それがそう簡単に出来れば、誰も苦労はしないか