地道に頑張って当選を重ねてきた。次こそは入閣と思っていた。それなのに……。安倍総理の「女性登用」で、大物たちが歯ぎしりし涙を呑んだ。男の嫉妬はカッコ悪い。だが、それだけに恐ろしいのだ。
「これ、逆差別だろ!」
「人事ってのは、喜ぶ人が1人いればその裏で4、5人は悲しむ人がいるもんだ。だが、これはそんなもんじゃすまない。1人の女性閣僚のせいで、10人が泣かされているんですよ!」
こう言って憤るのは、先日安倍総理が行った内閣改造で、「入閣待機組」の中でも登用が有力視されていながら、選から漏れたある自民党ベテラン議員だ。
小渕優子経産大臣ら5人の女性閣僚誕生に加えて、稲田朋美元行政改革担当大臣が党三役のうち政調会長に就き、内閣支持率は10ポイント以上も急上昇。安倍総理も「私の感覚では『女子力開花内閣』」と自画自賛した改造人事だった。
しかし、総理はご満悦でも、衆参合わせて60人近い「入閣待機組」の自民党男性議員からは、恨み節が一向にやむ気配はない。冒頭と別の議員たちもこう不平を唱える。彼らはいずれも衆議院当選6回以上のベテランだ。
「私だって8月には、地元紙で『入閣確実』と出ていたし、周囲からも『間違いない』と言われていたんです。それがフタを開けてみれば、何の経験も実績もない女性議員がポンポン大臣になっている。あれのどこが、誰が見ても納得できる人事なんですか?
中には有村治子(女性活躍担当大臣)みたいに、病気で休んでいたにもかかわらず、復帰していきなり大臣になったのもいる。おかしいでしょう。実力がないのは明らかなのに、女性で総理と考え方が近いってだけで選ばれたんですよ。しかも安倍総理は、入閣させなかったベテランを、党や国会の人事で処遇する素振りすら見せなかった。まったくナメられたもんです」
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