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Secret Bass designがリリースした Apollo Sound Injector とApollo RemoteRecorder はiOSでバイス同士もしくはiOSデバイスとコンピュータ(Mac) のオーディオストリーミングを可能にするiOS アプリです。たとえば、iPadで鳴らしているアプリの音をiPhoneに流し込んで録音することができてしまったり、コンピューター(Mac)のDAWソフトウェアに流し込んで録音することが可能になってしまうアプリなのです。すべてWifiネットワークを通じて行なうものなので、高価なMIDIインターフェイスやオーディオインターフェイスのようなものは必要なく、事前に用意しなければいけないものはAudioBus(アプリ)とWifi ネットワークのある環境です。

Apollo Remote Recorder ¥600

Apollo Sound Injector for iOS ¥0

Apollo Sound Injector for Mac AUプラグインもしくはWindows VST DLL ¥0

 

① 試しに、iPhoneで立ち上げているアプリの音をiPadで録音してみることにしました。

まずiPhone側ではAudioBusを立ち上げ、インプットにFigurというアプリ、そしてアウトプットにはApollo Remote Recorderを立ち上げます。

iPad側でも同じくAudioBus を立ち上げ、インプットにApollo Sound Injector  そしてアウトプットにCubasis を立ち上げてみました。

Apollo Audio Recorder に表示されているIPアドレス(: で表示されている前までの数字)をAudio Injector に入力することで設定は完了。

Figur のプレイボタンを押すと、Cubasis からその音が聞こえ、その音をレコーディングすることも可能になります。

iPhoneFigure → iPhone Apollo Remote Recorder → iPad Apollo Sound Injector → iPad Cubasis

 

iPhone側の設定、AudioBusのアウトプットにApollo Remote Recorderをインサートする

iPad側の設定、AudioBusのアウトプットにApollo Sound Injectorをインサートする

 

② 今度はiPhoneの音をコンピューター(Mac)のLogic Pro X に入力してみることにします。

Logic Audio側にはAU プラグインとして提供されているAudio Injector アプリを立ち上げます。

iPhone 側ではAudioBus のインプットにMoDrumというアプリ、そしてアウトプットにApollo Remote Recorder を立ち上げてみます。

ここでも同様に、Apollo Remote Recorderに表示されるWifiネットワークのIPアドレスをAudio Injector に入力することで設定は完了。

なんとiPhoneから流れた音がLogic Pro に入力され、その音が聞こえてしまうのです。しかもワイヤレス。

iPhone MoDrum →iPhone Apollo Remote Recorder → Mac Logic Audio Apollo Sound Injector → Mac Logic

 

iPhone側の設定、AudioBusのアウトプットにApollo Remote Recorderをインサート

Logic Audio 側の設定、ソフトウェア音源のスロットにApollo Sound Injectorをインサート

 

 

③ Secret Bass design はこれら二つのアプリ以外にもApollo MIDI over Bluetooth というアプリをリリースしており、Bluetoothを使うことによってiOS デバイスとコンピューターの間でMIDI情報のやり取りをワイヤレスで行なうことができます。

つまりこのApollo MIDI over Bluetoothを使うことによって、コンピューターからiPhoneにMIDIクロックを送信したり、MIDIノートを送信することができるようになり、まるでMIDIインターフェイスを使っているかのような操作が可能になるわけです。

Apollo MIDI over BluetoothでMIDI を操作、そしてAudio Injector とApollo Remote Control を一緒に使えば、MIDIとオーディオを両方操作することができ、まるでiConnect MIDI を使うのと同じようなことができてしまうわけです。

残念ながら筆者のMac Book は2011年のモデルのためWifi仕様が現モデルとは異なるためApollo MIDI over Bluetooth を試すことはできないのですが、そんな人はネットワークMIDIを使うことによってコンピューターからiPhone/iPad  をMIDI 操作することもできます。

そのあたりを踏まえた解説ビデオが用意されているので興味ある人はどうぞ。

 

 

特にコンピューターと接続した場合はかなりのレイテンシーが発生してしまうので、そんな際はLatency Adjustment をいじることで対処することができるようになっています。しかしまだ開発段階でもあるようで、安定性に関してはあまり良いものとはいいがたいところです。

とはいっても、これ、かなり革命的なアプリだとは思うのですが、いまいち注目されていないのはどうしてなんでしょう?

どちらにしてもiOSアプリを使った音楽作りの可能性がもっと広がるアプリであることは間違いありません。ぜひ試してみてください。

 

Secret Bass Design

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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