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【サッカー】

U−21日本 韓国に点差以上の完敗

2014年9月29日 紙面から

◇アジア大会<準々決勝> 韓国1−0日本

 若き日本代表は赤い波にのみ込まれた。残り時間わずかの後半43分。主将のMF大島がエリア内でFW李宗浩と競り合い、背後から倒した。無情の笛が鳴る。PK。ほぼ韓国サポーターで埋まった4万3221人が大歓声を上げた。韓国の主将の張賢秀にPKを決められ、連覇への道は途絶えた。

 「(敗因は)あそこでPKを与えた自分の責任。キャプテンとして勝たせることができなかった」。大島はすべてを背負い込んだ。しかし、PK献上が全てではない。結果は0−1だが、彼我の差は歴然と存在した。シュート数は韓国の11本に対して、日本はわずか3本。韓国は金メダル獲得者が「兵役免除」となるため、オーバーエージ枠の上限3人を使ってきていた。

 今大会5得点のFW鈴木は困惑の表情を浮かべて言った。「相手の気持ちが強くて何もできなかった。(兵役免除が懸かっていたら)自然とそうなるのかな」。前半からパスは寸断され、自陣に張り付かされた。割り切りと柔軟性−。手倉森監督が掲げたテーマだ。この日は、「割り切って」専守防衛に徹したが、柔軟性には欠け、攻め手を探し出せなかった。

 手倉森監督は「きょうは3試合分戦う経験ができた。しぶとく守備をしてくれ、顔面ブロックも出た。覚悟は見せてくれた。しかし、割り切った時にどう自分たちのリズムをつくるか」と課題を挙げた。6大会連続出場が懸かるリオ五輪のアジア予選は来年3月からスタートする。指揮官は「世代を広げて選考に着手する」と言った。ベスト8に終わり、泥水を飲まされた仁川。ここをリオ五輪に向けた再出発の地にしたい。 (占部哲也)

 

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