御嶽山噴火:豊田の団体 60歳男性会社員らも不明

毎日新聞 2014年09月29日 23時56分(最終更新 09月30日 01時37分)

 御嶽山噴火で安否が分からなくなった愛知県豊田市立小5年の女児(11)が所属している団体によると、一緒に登った女児ら17人のグループのうち、ほかに3人とも連絡が取れていないことが分かった。60歳と50歳の男性会社員らの安否が不明という。

 関係者によると、グループは団体に所属する豊田市を中心としたメンバーの私的な親睦会。17人は27日午前8時、7合目の王滝口駐車場に集合して登山を開始した。

 団体が下山したメンバーに様子を聞いたところ、男性(60)と女児が先頭グループを歩いて早めに山頂に到着し、噴火に巻き込まれたという。男性(50)は火口に近い王滝頂上山荘に避難したことを仲間が確認したが、その後、行方が分からなくなった。

 「腰まで灰に埋まったが、周囲の人に助けられた」「石が当たって倒れた人もいた」などと話したメンバーもおり、団体関係者は「命からがらだったようだ。4人の無事を願っている」と語った。【中島幸男、黒尾透】

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