御嶽山噴火:損保ジャパンの1人身元判明

毎日新聞 2014年09月30日 01時42分

 ◇富士通テンの2人も

 御嶽山の噴火で29日に死亡が確認された川崎市麻生区の高橋秀臣さん(41)は、損保ジャパン日本興亜(東京都新宿区)の社員。山登りが趣味で、27日から同社社員の仲間9人で御嶽山に登っていたという。

 同社によると、9人のうち3人は無事に下山した。残り5人の安否は不明という。同社は「全員の無事が確認できることを望んでいたので非常に残念。まだ安否がわからない社員の無事を祈っている」とコメントした。

 同社は28日から対策本部を設置し、現地に社員を派遣して情報収集を続けている。

 富士通グループの富士通テン(神戸市)によると、死亡が確認された岐阜県中津川市の関口泰弘さん(39)は同社中津川テクノセンターに勤務していた。兵庫県の山上貴史さん(45)も同社社員だった。同社は他に男性社員1人の安否が分かっていないという。

 横浜市港北区の会社員、本多達一さん(39)の自宅マンションは、電気が消えたままひっそりしていた。向かいの部屋に住む女性によると、本多さんは父親と2人暮らし。女性は「ニュースを見て驚いている。子どもの頃から両親に連れられてよく雪山にスキーに行っていたようなので、登山が好きになったのでは。会えばあいさつをする、とてもまじめな印象の人」と話していた。【川名壮志、石川貴教、大場弘行】

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