まだ音楽CDが売れる!ニッポンの不思議
音楽配信が優勢な世界市場の足を引っ張る存在に
渋谷のタワーレコードでCD販売のために店内イベントを開く、ガールズユニット「こけぴよ」(Hiroyuki Ito/The New York Times)
レコード店に通う若者たち
世界中で音楽の販売はダウンロードやストリーミングを中心に展開するようになってきた。ところが日本ではいまだにコンパクトディスク(CD)が全盛を誇っている。
小雨が降る日曜の午後、東京の渋谷でタワーレコードの店に入ってみた。ここは9フロア(地下1階〜地上8階)に展開する、日本のタワーレコードの旗艦店だ。店内は大勢の客でにぎわっている。
CD人気は日本だけの現象?
たとえばディー・ディー・ラモーンのTシャツを着た23歳のエンジニア、キミアキ・コイヌマ。彼は世界中の同じような年頃の男性の大半と違って、音楽配信サービスをほとんど利用していない。音楽はCDで聴くほうが好きだという。
「毎月3枚くらいCDを買う」と言って、この日に買い込んだ6枚のアルバムを見せてくれた。その中にはローリング・ストーンズの名盤『メイン・ストリートのならず者』やJ-POPの最新ヒット曲集などがある。
CD派という日本の男性。世界の動きに反して、彼のような考えの消費者が今もなお多い。(Hiroyuki Ito/The New York Times)
日本は絶えず早々とハイテクを導入する国かもしれないが、音楽CDへの愛着がやまないという点では、世界の流れに逆行している。音楽CDの売上は世界中で減りつつあるのだ。実は日本でも減少中とはいえ、それでも音楽販売の約85%を占めている。一方、先進的なスウェーデンのようにストリーミングが主流となった国々では、CDの割合は全体の20%にまで落ち込んできた。
「日本はとことんユニークだ」と、世界の音楽最大手ユニバーサルミュージック・グループのルシアン・グレンジ会長は指摘する。
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