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　神戸市長田区で市立名倉小学校１年の生田美玲（いくたみれい）さん（６）の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は２９日、現場近くの君野康弘容疑者（４７）＝死体遺棄容疑で逮捕＝の自宅から微量の被害女児の血液が検出された、と発表した。県警は、血液が室内に付着した経緯について調べる。

　県警は２５日から４日間、アパート２階の君野容疑者宅で家宅捜索と現場検証を実施し、試薬を使うなどして室内を調べた。捜査１課によると、検出された血液をＤＮＡ型鑑定したところ、女児のものと判明したという。女児の血液が室内のどこから見つかったのかは明らかにしていない。

　君野容疑者宅では、女児のものとみられるリュックサックがたんすの引き出しから見つかっている。衣服などは遺棄現場に一緒に捨てられていたという。

　県警によると、女児は１１日午後２時４５分ごろ下校し、外出。近所を歩いていたという午後５時半ごろの目撃情報を最後に行方が分からなくなった。この間、近くのコンビニエンスストア周辺の防犯カメラに、女児の姿とその後を歩く君野容疑者とみられる男が記録されていた。

　女児の遺体は２３日、君野容疑者宅近くにある雑木林わきの草むらで、複数のポリ袋の中から見つかった。県警は、女児がどんな経緯で連れ去られたのか調べを進める。