【韓国・仁川26日発】新美女ペアが「風ニモマケズ」絶好調だ。アジア大会バドミントン女子ダブルス準決勝で、高橋礼華(24)、松友美佐紀(22=ともに日本ユニシス)組がマレーシアペアを2―0で下し、日本女子では44年ぶりとなる決勝に進出した。今大会の日本勢は“仁川の風”に苦しめられてきたが、人気急上昇中の“タカマツ”ペアは宮沢賢治の詩を胸に悪条件をはね返した。
新たな歴史をつくった美女コンビは表情を緩ませた。松友は「44年ぶり? すごいですね。自分たちの形を出せていると思う。決勝(27日)でもう一つ試合ができるので楽しみです」と笑顔で話した。
バドミントン男子団体戦の準々決勝・韓国戦(21日)では、日本に不利になるような空調操作が行われたのではないか?という疑惑が浮上した。ホスト国の韓国側は意図的な操作を否定。その後は一方的な風こそなくなったが、いまだにクセのある風が吹き続け、いずれの国の選手も対応に苦労している。
日本チーム関係者によれば「どの会場でも風はあるものだが、今回のはあまりに異質。でもそれでもやるしかない。日本チーム内では、常に『風ニモマケズ』と言い合っている」。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」でおなじみの宮沢賢治の詩の一節を持ち出し、冷静にプレーしたという。高橋も「昨日よりも風があって戸惑ったが、勝てて自信になる」と語ったように、“賢治効果”で逆境をはね返した。
バドミントンの女子ダブルスといえば、引退した小椋久美子さん(31)と潮田玲子さん(30)のオグシオ・ペアが有名だが、“タカマツ”ペアも人気急上昇中だ。小動物のようなルックスで男性人気も高い松友は、素早い動きと技術の高さが特徴。攻撃の要である高橋はパワフルさと無尽蔵のスタミナで相手を圧倒する。息の合ったコンビは他国にとっては脅威で「2人がまだ無名だった2、3年前から『あのペアはやりにくいから要注意』と中国などから徹底的に研究されていた。素質を見抜いていたんでしょう」(舛田圭太コーチ)
現在の世界ランキングは3位。今大会は団体戦で中国のロンドン五輪金メダルペアを撃破した。人気、実力ともにオグシオを超える可能性は十分にある。この日の準決勝が日本でテレビ中継されたことを知ると「とてもうれしい。日本に金メダルを持ち帰りたい」(高橋)。新たな“アイドルペア”が頂点を目指す。
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