甲子園のタイブレーク ほぼ半数が実施賛成9月29日 19時03分
甲子園で導入が検討されているタイブレークについて、高野連=日本高校野球連盟が行った選手の健康管理に関するアンケート調査の結果、加盟校のほぼ半数がタイブレークの実施がよいと回答したことが分かりました。
タイブレークは延長戦で決着がつきやすくなるよう、ランナーを置いた状態から攻撃を始める制度で、高野連では、健康管理対策の一つとして春と夏の甲子園での導入を検討しています。
そして、全国の加盟校を対象に選手の健康管理に関するアンケート調査を行った結果、タイブレークの実施がよいと答えた学校は、全体の49.7%に当たる1964校に上ったことが分かりました。このほか、▽投球数の制限が12%(474校)、▽投球回数の制限が10.7%(423校)、などとなり、タイブレークの実施が最も多くなっています。
ただ、意見の中には、導入に一定の条件をつけるものも多かったということです。
また、ことしの全国大会で延長50回の試合も行われた軟式では、444校のうち、53.6%に当たる238校がタイブレークの実施がよいと答えています。高野連の相澤孝行技術・振興委員長は「半数近くがタイブレーク制に賛成したことを重く受け止めたい。ただ、さまざまな意見も出ており、望ましい対策について議論を重ねたい」と話しています。
高野連では今後、地方の高野連からも意見を聞き、ことし11月の理事会で結論を出したいとしています。
「選手の健康管理の議論は必要」
高校野球でタイブレーク制の導入に向けた検討が進められていることについて、社会人野球、大阪ガスの元監督でNHK高校野球解説の長野哲也さんは「成長に筋力が追いつかず、激しい運動に耐える体力がない子どもが増えているため、こうして選手の健康管理について議論することは必要だと思う。選手が長く野球を続けられる環境をつくっていくなかで、投球数の制限などを含め一つの選択肢としてタイブレークも検討するのはいいことだと思う」と話しています。
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