神戸女児遺棄 容疑者宅から女児血液 遺体発見後、自殺図ろうとした可能性
神戸市長田区長田天神町の草むらで、ポリ袋に入った同区の市立名倉小1年、生田美玲(みれい)さん(6)の切断遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された君野康弘容疑者(47)の自宅から血液反応があったことが29日、分かった。
兵庫県警がDNA型を鑑定したところ、女児のものと一致したという。
また、君野容疑者が逮捕直前の24日未明、自宅から北東約200メートルの神戸電鉄長田駅近くの竹やぶに泥酔状態でいたところを捜査員に任意同行を求められていたことも捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、君野容疑者は女児が行方不明になってから友人宅に泊まるなどし、情緒不安定な様子だったという。遺体発見後に君野容疑者が入った竹やぶには崖のような急斜面があり、県警は飛び降りるなどして自殺を図ろうとした可能性もあるとみて調べている。
県警は25〜28日、君野容疑者宅を捜索。女児の血液反応を検出したほか、女児が行方不明時に所持していたとみられるリュックサックをたんすから発見した。
凶器などはまだ見つかっておらず、県警は君野容疑者が立ち寄りそうな場所を重点的に捜索している。