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政治
【社説検証】朝日新聞の謝罪 「言論人の使命果たす」と朝日 産経は「世界の誤解を解け」
2014.9.24 12:51
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朝日新聞が東京電力福島第1原発での「吉田調書」の記事の誤りを認め取り消した。慰安婦報道についても訂正が遅かったと謝罪した。原発をめぐる誤解は海外にも波紋を広げ、一連の慰安婦報道は日本人を貶(おとし)め日本の国益を損ねた。新聞への信頼も揺らいでいる。朝日は謝罪を報じた日の社説で扱わず、一日置いて「言論人の使命を果たしていく」と表明した。
朝日が取り消したのは、独自入手した吉田調書に基づく「原発所員の9割が吉田昌郎所長の待機命令に違反して撤退」の記事(5月20日付)。やはり調書を入手した産経が8月18日付で「命令違反の撤退はなかった」と異なる内容を報じ、その後読売なども朝日の記事に疑義を呈した。吉田調書は9月11日に公開され、直後に朝日・木村伊量社長らが会見して謝罪した。
産経は「全面的に記事の誤りを認めた格好だが、その対応はあまりに遅い。記事により毀損(きそん)された原発所員らの名誉や、日本人の尊厳を回復すべく、朝日新聞には最大の努力を払ってもらいたい」と注文した。読売は、朝日の記事が所員らの退避を「正しいと思った」などとする吉田氏の発言に触れていないとし、「都合の良い部分だけを取り上げて記事にした、と受け取られても仕方があるまい」と批判した。
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