御嶽山の噴火めぐり勝間和代氏に非難、所属事務所が反論
御嶽山の噴火を受け、経済評論家・勝間和代氏が2010年の事業仕分けにおいて「大規模噴火は数千年に1度なのに24時間の監視が必要か」と発言したことが分かり、非難が集まっている。所属事務所は28日に「誤解」だとして釈明文を発表。しかし、ツイッターなどSNSを中心に、波紋は広がっている。
御嶽山の噴火は27日午前に発生。山頂付近にいた多くの登山客が巻き込まれ、火山灰に埋もれるなど被害を受けた。
問題となっている勝間氏の発言は、2010年に開かれた国土交通省対象の事業仕分け「行政事業レビュー」であったもの。あるツイッターユーザーが27日、当時朝日新聞に掲載された記事「火山国ニッポン備えはいま 仕分け対象 監視網に穴」を紹介しながら、噴火による被害は「民主党による人災」と批判したことがきっかけとなった。
記事は、全国の火山に高精度の観測機器を設置する気象庁の整備事業について、勝間氏ら「仕分け人」から厳しい指摘が相次いだと紹介。また、「長野県と岐阜県境で79年に有史以来初めて噴火し、91年、07年にも小規模な噴火を繰り返している御岳山(御嶽山)でさえ、観測強化の対象からはずされた」と伝え、仕分けによって観測態勢が低下するのではないかと懸念を示している。
これを受けて、ネット上で勝間氏への非難が集まったことから、勝間氏の所属事務所は、御嶽山噴火についてのコメントを発表。
「この当時の発言の真意は、『費用削減のためには、火山が噴火して人が死んでもいい』という意味ではもちろんありません」とし、「火山の噴火を人工的に止める手段がない上、いくら精密に監視をしても噴火を100%予測することは不可能である以上、噴火による被害を減らすために、産学連携などで噴火予測により効果的な費用配賦方法があるのではないかという問題提起です。この点をぜひ誤解なきようにお願いいたします」と説明した。
また、「登山者への噴火被害をゼロにするためには、完璧な噴火予測を追い求めるより、より厳しい入山規制などソフト面での対応こそが重要であると思われます」とし、勝間氏の発言の論点を伝えている。
【関連リンク】
・2010年の事業仕分けにおける勝間和代の発言について
【関連記事】
・「NHKニュース7」御嶽山噴火中継時に、スタッフのオフレコ音声が入るアクシデント
・「頑張れ、頑張れ」心臓マッサージ実らず 友人残し無念の下山…御嶽山噴火
・NHKとテレビ朝日の大雨災害情報番組でJRの「仙石線」を「せんごくせん」と読み間違う
御嶽山の噴火は27日午前に発生。山頂付近にいた多くの登山客が巻き込まれ、火山灰に埋もれるなど被害を受けた。
問題となっている勝間氏の発言は、2010年に開かれた国土交通省対象の事業仕分け「行政事業レビュー」であったもの。あるツイッターユーザーが27日、当時朝日新聞に掲載された記事「火山国ニッポン備えはいま 仕分け対象 監視網に穴」を紹介しながら、噴火による被害は「民主党による人災」と批判したことがきっかけとなった。
記事は、全国の火山に高精度の観測機器を設置する気象庁の整備事業について、勝間氏ら「仕分け人」から厳しい指摘が相次いだと紹介。また、「長野県と岐阜県境で79年に有史以来初めて噴火し、91年、07年にも小規模な噴火を繰り返している御岳山(御嶽山)でさえ、観測強化の対象からはずされた」と伝え、仕分けによって観測態勢が低下するのではないかと懸念を示している。
これを受けて、ネット上で勝間氏への非難が集まったことから、勝間氏の所属事務所は、御嶽山噴火についてのコメントを発表。
「この当時の発言の真意は、『費用削減のためには、火山が噴火して人が死んでもいい』という意味ではもちろんありません」とし、「火山の噴火を人工的に止める手段がない上、いくら精密に監視をしても噴火を100%予測することは不可能である以上、噴火による被害を減らすために、産学連携などで噴火予測により効果的な費用配賦方法があるのではないかという問題提起です。この点をぜひ誤解なきようにお願いいたします」と説明した。
また、「登山者への噴火被害をゼロにするためには、完璧な噴火予測を追い求めるより、より厳しい入山規制などソフト面での対応こそが重要であると思われます」とし、勝間氏の発言の論点を伝えている。
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