政治
【社説検証】朝日新聞の謝罪 「言論人の使命果たす」と朝日 産経は「世界の誤解を解け」
2014.9.24 12:51
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朝日の誤報の重大さは、海外に日本の誤ったイメージを植え付けたことだ。原発をめぐって産経は、米紙ニューヨーク・タイムズの電子版が朝日を引用し「パニックになった数百人の所員が命令に背いて福島第1から逃げた」と伝えたと指摘。誤解は「日本の原発の信頼性の根幹を左右する問題」との認識を示し、「(政府を含め)早急な対応で世界の誤解を解かねばならない。これは慰安婦の問題でも同様である」と論じた。
読売は、慰安婦問題をめぐる吉田清治氏の虚偽証言の国連人権委員会のクマラスワミ報告への引用に言及し、「朝日新聞慰安婦報道の問題点の本質は、国による強制連行があったという吉田氏の証言に疑義が持たれても、それを黙殺し、修正しなかったことによって、日本の国益を大きく損ねた点にある」と指弾した。
同じメディアとして、危機感も表明された。日経は「懸念されるのは今回の問題で、新聞に対する信頼がそこなわれるのではないかという点だ」とし、「報道への不信をぬぐい去る重い責務を朝日新聞は負っている」と書いた。東京は「朝日の対応はすべてが後手に回り、報道機関全体への信頼を損ないかねない事態をもたらしている」と指摘した。
一方、毎日は、朝日の慰安婦報道が「誤ったイメージを国際社会に拡散させる結果を招いた」としながらも、「吉田証言のような『慰安婦狩り』がなかったからといって、慰安婦がいなかったことにはならない」と指摘し、河野談話は「組織的な強制連行を認めたものではなく、吉田証言を採用してもいない」として維持を主張した。
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