「バンキシャ!」の御嶽山噴火報道に東京大学教授がツッコミ 「硫黄は無臭」
28日、東京大学 大学院理学系教授の鍵裕之氏が、「バンキシャ!」の放送内容について自身のTwitterアカウントで疑問を呈した。
27日の昼前に、岐阜県と長野県にまたがる御嶽山(おんたけさん)が突如噴火してから、さまざまな報道がされている。28日放送の「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ)でも、冒頭からこの御嶽山の噴火を伝えた。
現地リポーターの濱田隼平アナウンサーは上空から「辺りは暗くなってきました。機内に硫黄のようなにおいがたちこめています。標高3067m。岐阜県と長野県の県境にあります、御嶽山の西側の上空です」とリポートした。
この放送を見ていたであろう鍵氏は、濱田アナの発言後すぐに「硫黄は無臭だ」と投稿した。
硫黄単体でのにおいというのは無臭に近いものだと言われ、いわゆる「硫黄のようなにおい」と比喩されるものは、硫黄と水素の化合物「硫化水素」のことを指しているが、厳密には正しくないという指摘だ。
さらに鍵氏は、硫化水素の臭いについてもTwitter上で指摘した。
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27日の昼前に、岐阜県と長野県にまたがる御嶽山(おんたけさん)が突如噴火してから、さまざまな報道がされている。28日放送の「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ)でも、冒頭からこの御嶽山の噴火を伝えた。
現地リポーターの濱田隼平アナウンサーは上空から「辺りは暗くなってきました。機内に硫黄のようなにおいがたちこめています。標高3067m。岐阜県と長野県の県境にあります、御嶽山の西側の上空です」とリポートした。
この放送を見ていたであろう鍵氏は、濱田アナの発言後すぐに「硫黄は無臭だ」と投稿した。
バンキシャの冒頭、御嶽山からのアナウンサーのレポートは「硫黄のような臭い」で始まったが、硫黄は無臭だ。
— 鍵 裕之 (@hirokagi) 2014, 9月 28
硫黄単体でのにおいというのは無臭に近いものだと言われ、いわゆる「硫黄のようなにおい」と比喩されるものは、硫黄と水素の化合物「硫化水素」のことを指しているが、厳密には正しくないという指摘だ。
さらに鍵氏は、硫化水素の臭いについてもTwitter上で指摘した。
中高の教科書に、硫化水素は腐った卵の臭いと出ているが、ゆで卵の臭いとすべきと以前から思っている。隗より始めよ、某出版社の会議で提案してみるかな。
— 鍵 裕之 (@hirokagi) 2014, 9月 28
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