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<光市母子殺害>元少年の実名本「違法性なし」が確定

毎日新聞 9月29日(月)20時1分配信

 ◇元少年側が敗訴、最高裁第1小法廷決定

 山口県光市で1999年に起きた母子殺害事件で死刑が確定した元少年(33)=事件当時18歳=が、実名を載せた本を出版されプライバシーを侵害されたとして、出版社と著者に出版の差し止めや賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第1小法廷(横田尤孝<ともゆき>裁判長)は25日付で、元少年側の上告を棄却する決定を出した。元少年側敗訴とした2審・広島高裁判決が確定した。

 本は2009年10月に出版。タイトルや本文に元少年の実名が入り、中学校の卒業アルバムから顔写真も転載された。1審・広島地裁は、差し止め請求を退ける一方で、プライバシー侵害を理由に66万円の賠償を命じた。これに対し広島高裁は、少年法を考慮しても違法とはいえないと判断、賠償請求も退けた。【川名壮志】

最終更新:9月29日(月)21時36分

毎日新聞

 

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